老人ホーム?で暮らす夢
今朝見た夢。
夢の中で私は60歳とか70歳くらいになっている。
同じ年頃の老人たちが集まって山の上の施設を目指す。
山を登っていて、足が上がらない、すぐ息が上がる感覚がリアルだった。
着いたのは森と調和したすごくおしゃれな一軒家、という感じの家。
でも中は広い。
家具や部屋の扉も、木を割ってそのまま使っているような感じのインテリアだった。
同じ年代の人たちと、まるで避難所にでもいるかのように「食料はもうあとこれくらいしかない」というようなことを話し合い、みんなで毛布にくるまって過ごしている。
そこへ叫び声が響く。
大きな窓から外を見ると、進撃の巨人のような風体の男性(でも巨人ではない)が叫び声を上げながらこちらに向かって走ってくる。
「なにあれ」
「逃げた方がよくない?」
などと口々に話し合っていたが、こちら側の誰か一人が叫び出したところでみんなが恐怖に支配されたかのように騒ぎ出し、パニックになりながら移動する。
移動した先は二階で、キャットタワーのような形状の場所の一番上。
みんな落ちまいと必死に掴まっている。
私は「こういう時は集団の真ん中あたりにいたい…」
と思っていたものの、押され押されて一番手前に来てしまった。
そこへ進撃の巨人(巨人ではない)が現れる。
心の中で「お願いお願い見つかりませんように」と願っていたが、よりによって巨人は私の手を取り自分のもとに抱きよせた。
「うわ~…」と思ったものの、しゅるしゅると巨人が真人間になり、ふと気づくと服を着たダンディなおじさんになっていた。
そしてみんな何事もなかったかのように生活し始める。
元・進撃の巨人はしたり顔でみんなに色々なアドバイスなどをしている。
別の日、みんなで森へハイキングに行ったりもしたけど、断崖絶壁を登らなければならず、みんなで声を掛け合って必死に登った。もはやハイキングではない。
また別の日、みんなで集まってお茶をしている。
ふと気づくと、30人くらいいたはずの仲間たちが減りに減って、私を含め、残りは5人くらいになっていた。
「だいぶ減っちゃったわね」
「私はいつまで生きられるのかしら」
というような話をしながら、みんなで一部屋に集まってコーヒーを飲んでいた。
そこへ誰かが激しく咳き込むような音がして、「ああ、また一人減ってしまう…」
というところで目が覚めた。
咳だと思っていたのは私の枕を奪って寝ていた猫のイビキだった。
午前7時。
目覚めて、夢だったのだと分かった。
つい今まで本当にあそこにいたような感覚がなかなか消えなかった。
色んなことがすごくリアルな夢だった。
起き上がってトイレに行き、水を飲んで二度寝した。
こんな夢を見たのには心当たりがある。
数日前、兄と会い、老後の話になった。
20年後、ほとんどの仕事はロボットとかAIに取られているのではないか。
老人が働ける仕事はあるのか。
私と同年代の人たちはいわゆる就職氷河期で、ほとんどの人が非正規雇用で、年金などはまともに払っていないのではないか。
同年代の人口の8割が生活保護を受けるような状況になるのではないか…
すると兄がこう言った。
「そうなったらもう多分、老人への医療は痛み止めだけだよね。北欧のどこかの国がもうそうなんだよ確か。手術で治る病気でも痛み止めを出されるだけ。そうやって早く死なせるようになるよ、日本もきっと」
ちょうど数ヶ月前に、美容師さんとそんな話をしていたところだった。
私たちが60歳になる頃、20歳くらいになって老人を支えるのは今生まれた子供たちだけど、若者たちに申し訳ないね、と。
「もうさ、姥捨山に行くしかないよね」
なんて言い合って笑ったりした。
美容師さんとの話は笑い話だったけど、兄の話は私を恐怖させた。
そして断捨離を通して、父の心情を垣間見たことも影響しているかもしれない。
そんなこんながこんな夢を見させたのではないかな。
もしくは前の日にシーツと布団を替えたけど、布団がやたら重かった。それが原因かもしれない。
今夜は良い夢を見たい。
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