現実を見せつけられた衆院補選
選挙期間が終わったので書かせていただくが、今回の東京15区補選におけるつばさの党の選挙妨害行為は、自分たちの思惑とは正反対に、公職選挙法改正に繋がることになるだろう。
はっきり言えば、つばさの党はバカの集まりでしかないし、元々、金儲けにしか関心がない黒川敦彦は、過激な行動で知名度を上げて、支持者を集めておいて、自らのビジネスに引っ張り込もうという腹づもりだった。
しかし、その行動があまりに過激すぎたことで、公選法改正が叫ばれる事態に発展した。つまり、本人たちは法律の範囲内で選挙活動をしてきたというが、そもそも、裁判所の決定は裁判官による法的解釈論の世界の話であり、黒川一派の妨害行為を受けた陣営は、相当量の証拠動画を残していて、黒川のようなズブの素人では、およそ太刀打ちなど出来ない事態に発展することになるだろう。
黒川は、立花孝志氏のやってきたことを見て、こうやれば知名度が上がると考えたのだろうが、そもそも、立花氏と黒川の決定的な違いは能力。
私は立花孝志氏の政治団体に所属もしてなければ党員でもない。ただ、面白いから、「NHKから国民を守る党」以後、ウォッチしてきた。しかし、大津綾香の乗っ取りによって「政治家女子48党」乗っ取りを画策した黒川と大津は、仲違いをして分裂したところまで見てきて、大津はただの港区女子で、有名になることが目的で能力はおよそ政治の世界に首を突っ込めるような人材ではないが、黒川は、能力も無いのに、ビジネスをやっても何をやっても芽が出ないので、一発勝負で大津陣営につき、立花氏と決裂することとなった。
立花孝志氏の政党が内紛問題を起こした原因は、所詮はそれだけのことであって、いくつかの裁判を抱えている状態ではあるものの、今後は、全く新たな展開を見せることになるだろう。
そもそも、大津は有名になることが目的だから、知名度は多少、上がったと思われるので、ご本人の本懐は達したと見るべきだ。彼女の周囲には、国政政党の政党交付金をアテにした銭ゲバしかいないし、大津自身も政党交付金が目的だったにもかかわらず、現在紛争中の政党破産問題で、大津が夢見た港区キラキラ女子の日常は実現されることはなくなった。
大津は注目されることが存在意義だと思っているので、これで大津は表舞台から消えていくだろう。そうなると、もはや、政党の代表でいる意味もない。なんとなれば、彼女がいかに高邁な理想をでっち上げたとしても、それは空論でしかなく、誰も信用いないし、誰も問題を次々に起こすような大津綾香には近づかなくなる。政党交付金も手放さざるを得ない状況なら、彼女にくっついている意味はない。金の切れ目は縁の切れ目なのだ。
世の中はそうそう甘くはない。
同じことは黒川にも言える。
黒川は、適当なことを並べて境界知能の人々に適当に信じさせることで、活動の寄付金と称して金集めを行っている。黒川本人は今回の補選の最中、自分はビジネスマンであり、優秀な人材だと言ってたが、それならなぜ、YouTubeの投げ銭や動画の再生回数にこだわるのか?それは、そこしか収入が無いからだ。山中裕とのビジネスが上手くいってて収入があるなら、まず1億円を返済しなければならないし、選挙に金を使ってる場合ではないだろう。
売名行為に明け暮れる黒川を利用している山中も、今回の選挙結果には、落胆しているのではないだろうか?東京15区で10,000人程度の境界知能が釣れると思ってたのではないかと推察するが、それが僅か1,000人ちょっとで、思惑と大きく外れた。山中や黒川としては、ライブ動画の視聴数やその後の動画再生数の増加から、少しはその数字をアテにしてたかもしれないが、そもそも動画を見てる人たちのほとんどは、黒川がもしかしたら現行犯逮捕されるんじゃないか?という思いで見てただけの話だ。
つまり、大半は物見遊山でしかない。
ましてや、江東区民の意識が変容し、黒川の戯言を信じる人が増えるのではないかと期待してただろうが、有権者は黒川ほど頭は悪くはないので、1,000人ちょっとと言う数字は、投票数170,000票の0.65%なので、まあ、よくもこれだけ得票したものだと思う。つまり、1,000人ちょっとは黒川の口車に乗せられたと言うことだ。
諸派で出馬している人の背景の多くは、宗教みたいなもので、日本保守党の支持層から見れば妥当な数字と言えるし、カルト宗教のつばさの党もそのカルトっぷりから言えば1,000人そこそこというのは妥当な数字かもしれない。
オウム真理教だって、これ以上の数字は獲得してたが、炎上商法を利用した選挙戦を展開した立花孝志氏の更に原理主義化したのが黒川と思えばよく、来る東京都知事選や衆議院の解散総選挙でも同じ手法でやるとするなら、原理主義化した迷惑系YouTuberとして、今回と同レベルの暴れっぷりを見せるかもしれない。
ただ黒川のどこが優秀なのか、ただ本人が自画自賛してるだけだと思うのだが、警察を本気で怒らせたことに、黒川本人は相当、ビビっているだろう。
昨年春の統一地方選のおり、立花孝志氏の街頭演説の妨害を行った黒川は、刑事告訴が不受理になったことに味をしめ、今回の補選での妨害行動に発展した。この時点で、黒川に対しては数件の通報があり、警察としても対応に苦慮していたことは事実で、警察は行政機関なので、現行法の下でしか検挙も逮捕もできない。公職選挙法のギリギリの範疇で妨害行為を繰り返す黒川は、暴行事件等、現行法の対象になる事案でなければ黒川を逮捕、拘束することはできないのだ。
しかし、警察署において、黒川以下3名に警告が発せられたのは、黒川は意外だったかもしれない。黒川はYouTubeで同時中継してれば、警察はある程度、お目溢しするだろうと予測していたのだが、その蛮行のレベルがあまりにも低く、またあからさまな為、警察はいよいよ、堪忍袋の緒が切れた状態になった。
つまり黒川は頭が悪い為、自らそのような状況を招いたと言って良い。
しかもそれをYouTubeで同時中継で流しているのだから、面白半分に興味を持つか、黒川の言ってることの矛盾だらけの話が理解できず、なんだか黒川というのは凄い人なんじゃないか?と思う、境界知能しか、彼らに同調しない。
繰り返すが、黒川は世の中を甘く見ていたのである。それはこれまでの成功体験がそうさせるのだ。ただ、黒川が成功だと思ってる中身と、黒川がライバル心を燃やす立花孝志氏とでは、天と地ほど能力に開きがある。何より、黒川は必死に立花氏を揶揄するが、その結果において、立花氏とはまるで勝負にならない。
今回の東京15区補選も、黒川は参政党の8分の1の得票数でありながら、開票が始まると、参政党には勝てるかもしれないと泡沫の夢の中にいた。
つまり、黒川は参政党候補には勝てるかもしれないという、このものの見方が、選挙とは何か?が分かっていない何よりの証拠だろう。
黒川はビジネスで手腕を発揮して、金儲けは順調らしいから、そちらに専念すれば良いのだ。選挙や政治のど素人が、自分の知らない世界に首を突っ込むと、ろくなことにならない。
また、今回の補選でのやり方は日本全国に黒川の本性をバラす、良い機会に恵まれたと言ってよく、28日(日曜日)に名古屋で行われたデモの参加者は、以前に黒川がやっていたデモの参加者の3割程度の参加者ではなかっただろうか?
黒川が気づかなければいけないのは、自分が過信しているほど、黒川自身に能力は無いということと、もう少し頭のいい人間を集めなければ選挙は勝てないということだろう。