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パニック障害について〜発症から診察まで〜

お疲れ様です。
早速の記事で職業となんら関係のないことで申し訳ないのですが
特筆しておくべき事かなと思いましたので自己紹介も兼ねて今現在進行形で闘っている持病のことについて触れておきます。

※異常時の体調について書きます。なるべくポップに書きますが、不快に思われる表現を含む可能性があるため見たくない方はご遠慮ください。




時を戻しまして…昨年、2023年6月のこと。
当時活動中だったTHE2というバンドで僕は大分県にライブ遠征に行っていました。

事前情報としてですが、こんな職業なのに僕はそもそも飛行機が大嫌いです。。
航空従事者の皆様への感謝は当然ありますが、あくまで主観の意見です。
30歳を超えて何恥ずかしいことを言っているんだこいつは、という感じですが
理由はしっかりありまして…(やや偏見あり)

・空を長時間飛ぶってまず正気の沙汰じゃない
・「飛行機頭痛」という気圧の変動により目の奥に激痛が走る症状持ち
・じっとしているのが苦痛
・雷雨時に移動経験ありのため、泣きそうになる程揺れた記憶がフラッシュバック

などなど、とにかく相性が悪いのです。
そんなことをなんとなく把握していただきまして、話は大分に戻ります。

東京戻りの飛行機で突然、体に異変が起きました。

というのも、上に記述したこと全てを不安に感じてしまい飛行機頭痛に関しては予期不安が増える一方で手汗も尋常じゃないほどにかいていました。とにかく深呼吸をしようと思い、目をつぶってふかーく深呼吸を何度も何度もして心を落ち着かせようと必死でした。

あと数十分で羽田空港に到着する、という時に事態は一変。
背中がシートから離れなくなっていたんです
よくテレビで催眠術師の方がやっていますよね。3つ数えたら椅子の背もたれに背中が接着剤で付いたかのように離れなくなります、というアレ。状況だけ見ればまさに酷似していました。心の中では「えぇぇぇぇぇぇぇ????」とヤラセ級のリアクションで叫んでいました。

まずその状況に激しく混乱し、飛行機のエンジン音がありえないくらい大きく聞こえる錯覚にも陥りました。バンドメンバーにその旨を伝えようにも、上手く息が出来なくなっていることにも気付き混乱がより加速していきます。

次第に手が痺れ始めました。力も入らなくなっていたと思います。
その段階でいち早く異変に気づいたメンバーがビニール袋を口元に添えてくれて、なんとか少しの酸素を体に入れることができる、といった状況でそのまま飛行機は着陸に入りました。

苦手なフライトからようやっと着陸したぜ、と思いたいところでしたが
呼吸が全くできずに死をイメージするほどに苦みが襲いかかってきます。
「あ、これヤバいかも」と思いながら必死にビニール袋を膨らませては萎ませてを繰り返しました。

他の乗客が全員機内を降り終えた頃、ようやく少しずつ息が出来るようになってきたので、CAの方が車椅子を持ってきてくださったのでそれに乗り、空港内にある医務室へと運んでもらいました。

そこでは簡易的な診察をしていただき、今日1日は安静にとのことでなんとか家へと帰りました。その時の体調はボーッとして、貧血や酸欠にも近い感じで、足にもうまく力が入りませんでした。その日はとにかくすぐに寝ました。

翌日、息がうまくできない。
地獄のような記憶が速攻で甦りました。とにかく息を吸っているのに、吸えていないに等しい感覚が襲ってきます。しばらくして、落ち着いたと思っても6月は梅雨の時期ということもあり、気圧の変動が激しいため、気圧にも体調が左右され永遠に呼吸に悩まされました。そこから数日は現場だった予定も事情を説明してキャンセルさせていただき、何もできない寝たきりの日々が続きました。

最初は、もしかしたら「どこか臓器がおかしいのか?」「呼吸器がどこかおかしいのか?」と、内科的な予測も考えましたが、家族の意見も聞き、精神的なものを危惧して心療内科へと行くことを決意しました。

初めての心療内科、最初に診察をしていただいたクリニックでは特に病名も宣告されず「困ったらこれ飲んどいてください」というニュアンスでロラぜパムという精神安定、不安解消に効く薬を処方されました。

僕としては、原因対処法、病名があれば病名を聞きたかったのですが。。
カタカタとキーボードを叩くだけで温度感のない診察時間があっという間に終わりました。なんとなく腑に落ちないまま、そこからしばらく苦しくなったらその薬を飲んで過ごしていましたが、根本的な解決にならないなと思ったのでセカンドオピニオンを受診することに決めました。

その時の体の状況は、変わらず家にいても辛くなることもあり、一歩外に出れば100%息が苦しくなり、公共交通機関はもちろん、飲食店にも入れない状況でした。

最短で予約をし、セカンドオピニオンを受診しました。
なんと、こんなにも対応が違うのかと思うほど、親身に1から10までしっかりと会話をして、今後の治療法までを詳しく説明していただきました。

そこで先生に言われたのが、僕はパニック障害で間違いないとの診断でした。
この病気は急激なストレスを感じた時に起きることが多いらしく、まさに飛行機でのことや、直近の精神状態や体調と照らし合わせた時にすべてが当てはまっていました。

この時、完全に先生に後光が差していました。救世主とはまさにこのことか、と。

そして、もう一つ。この病は治るものではないというお話も受けました。具体的な治療法として、幸せホルモンを増やすセルトラリンという薬を毎日飲んでいき、不安感を減らすという治療法をとっていくことにしました。そして今現在も服用しています。この薬は段階的に服用する量を増やしていくものになります。※現在はMAX量飲んでます

この生活を続けることによって、症状を緩和させて、精神的に克服をしていくことは可能だということもお話を受け学びました。

この日先生に聞いたお話の数々をもとに、チームと協議した結果、音楽活動を長期休養することを発表しました。応援してくれているファンのみんなはすぐに理解を示してくれて、励ましの言葉をかけてくれました。

休養中は、「昨日はラーメン屋でご飯食べれたのに今日はスーパーでダメか…」みたいな毎日が続き、凹んでは向き合い、凹んでは向き合いという毎日でした。

話は変わるようで変わらないのですが、僕はこの時人生で一番太ってしまっていたこともあったので(自己平均体重から+18kg)、適度な運動はパニック症に効果的という先生の話もあったので人生初のダイエットを試みることにしました。

今まで見ることのなかった栄養士や筋肉ムキムキのYouTuberの方たちの動画をひたすら見て今の自分に合ったダイエット法を調べていきました。その中から食事改善で選んだのは、脂質を抑えるローファットダイエット。運動には朝一番の全身トレーニング、ウォーキング〜ランニング、をしてみました。

普段全くと言っていいほど運動をしなかったので、久しぶりの体を動かすという快感を思い出していくと同時に、毎日少しずつ出来なかった腕立てや腹筋が出来るようになっていくことに喜びを覚えて楽しくダイエットしていました。

そんな休養中を使ったダイエット、2ヶ月でなんと…
マイナス10kgを達成しました。(当時の僕のインスタグラム参照)

絶対ダイエットなんて続けられないと思っていたので自分にも衝撃でした。ちなみにこの時期は月に一度、後光先生の元へ経過診察のためにカウンセリングに行っていたのですが、毎回先生も運動している事を褒めてくれたので、人に褒められるということは改めて大事だなと痛感しました。

この時期はダイエットのことしか考えていなかったので、そういえば…と思い出してみると、この時期全く苦しくなったりしていなかったんです。つまり、不安に感じないために何かに没頭することが意図せず治療になっていたんだなと気付きました。そこからの回復が異常なスピードで、先生にも驚かれるほどでした。

そこからは徐々に徐々に仕事もできる範囲で復帰していき、経過診察に行く頻度も毎月から2ヶ月に1度となり、後に完全なる音楽活動再開までたどり着けました。(ま、その後バンドは終了するのですが…とほほ)

現在では飲食店も余裕で入れて、新幹線で移動も可能な状態になりました。しかし、心に負荷がかかったり、気圧が激しく変動する日などは相変わらず調子が悪くなることがあります。これはもう宿命だと思って過ごしています。

何より学んだことの一つとして、薬は迷わず飲んでいい薬は頼れるだけ頼っていいということです。何となく体に悪いんじゃないか、とか、副作用怖いなといったイメージが多少あったのですが、全然大丈夫です。むしろ頼りまくった方がいいです。仕事のパフォーマンスも変わりますし、メンタル的にも大きく違います。

それともう一つ、こんな状態になって支えてくれたり、補助してくれる存在心配の声をかけてくれた存在を一生忘れてはいけないということです。

僕は普段自分のことを良く見せようとカッコつけな一面もあるので「またそんなこと言っちゃって〜」と思う方もいるかもしれませんが、本心でそう思います。それは今後の生き方で示していけたらなと。

僕の周りでも過去に「パニック障害」を経験して今は落ち着いている、という人も多くいます。この病気自体、自分が思っているよりもとても身近なものだったんだなということを知りました。もしこれを読んでいる方で、少しでも参考になる部分があれば幸いです。そして少しでも早く症状が緩和することを祈っています。

ポイントとして僕が思ったことは

①自分に合った病院選び
②仕事や生活においてのプレッシャーを療養中はなるべく減らすこと
③気分が病気から逸れる趣味や打ち込めるものがあれば尚よし
④弱音を吐ける存在にとことん弱音を吐く

です。

長くなりましたが、僕を細かく語る上では避けては通れぬ内容だと思ったのでまず初めに書かせていただきました。

ここまで読んでいただきありがとうございます






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