中学から芸能活動故に社会不適合者
中学から芸能活動やっている社会不適合者
中学2年生から20年以上芸能人生を歩んできました。
大勢の人の前で踊ったり、楽器を演奏したり。
カメラの前でしゃべったり、ポージングをとったり。
そのような事をしてお金を頂き生活していました。
30代半ばになり音楽活動もできなくなり、
働いていたバーも辞め、いきなり社会に放り出されます。
なんとか会社に拾ってもらい、オフィスで仕事を任されますが
何もできません。
パソコンを支給されても、ワード、エクセル、まったくわかりません。
メールの打ち方も社会人のマナーがわからないのでできませんでした。
初めの1ヶ月はパソコン教室に週2で通いながら、
取引先との挨拶、名刺の渡し方を学びます。
合わせて服装にも問題がありました。
ふらっと会社までパーカーとジーパンで出社してします37歳。
危険です。
しかも髪には寝癖がしっかりと残っています。
良くクビになりませんでした。
今までのバーで働いている時は、パーカーで店に行って
寝癖のままお酒を作っていました。それでも誰にも注意せれません。
自分が店長でしたから甘えきった気持ちです。
これが抜けないのです。
何が悪いかわからないのです。
自分の中での当たり前が他の社会、
一般の社会では通用しません。
芸能の世界に長くいる方々はこのズレに苦しむだろうと思います。
今までチヤホヤされ、寝癖もチャーミングとなっていたところ
完全な実力社会。
やるべきことをやるのが当たり前。
すいません、寝坊しちゃったので明日でいいですかは通用しない。
もちろんわかっていた事ですが、
いざ現場に出ると何もできない、そして何も知らない自分に幻滅します。
開く差
そして、1番感じるのは周りの人間との差です。
自分は何も知らないんです。
パソコンの使い方、ビジネス用語にマナー、適切な敬語、服装、身なり。
なぜ知らないのか、必要なかったからです。
周りの同世代は高校、大学を卒業と同時に社会にもまれ、何もできない自分と向き合いそれでも先輩に教えてもらいながら成長して30後半にはそれなりのポジションにつき、地位と知識を確立しています。
30後半でそんな世界の扉を開けざるを得ない亮太は辛かったです。
毎日、自分の気持ちとの戦いでした。
バーテンダーをやっていた時の気持ち、ステージに立っていた時の自分、
カメラの前に立ってしゃべっている過去。
全て今は役に立たないしむしろプライドとなるので邪魔でした。
なんとかもう一度飲食店を始めれないか模索をしましたが
現実を見れば見るほどやるべきではなく、今いる環境で結果を出してから
戻るべきと結論を出します。
ウジウジ悩んだ数ヶ月はありましたが切り替えたら早かったです。
先輩に仕事のやり方を学び、見ながら盗み、ビジネス書も読み漁り
スマホでもビジネス系の動画のみ視聴しまくりました。
勉強を深めるほど自分の無知に気付きますが、いちいち落ち込んでられません。
もうおっさんなんですから。
周りは部長、課長の役職についています。
自分はピカピカの一年生です。
それでも前を向いてなんでも吸収して頑張って働いています。
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