空気をつくる。
れもんらいふの千原徹也さんのすごさって「空気づくり」。
僕は20回以上取材して、それらを実際に100万字以上書き起こしているから、よくよくわかるのだけど、タレントさんの話を引き出すのがとにかくうまい。
僕たちが抱くタレントさんの〝偶像イメージ〟の奥にある、〝個としての魅力〟を引き出す。
チャラン・ポ・ランタンさんとの対談も
フィルターを外したタレントさんの〝個の魅力〟がふんだんに引き出されていて。
みなさん光りまくっている。
話を聴いた人たちは「タレントさんすごく素敵だった。大好き」ってなるのだけど、実は空気をつくって、話を引き出している千原さんの力だということは意外と気付いていない(話をしているのはほぼタレントさんなので)。
〝空気づくり〟は目に見えないから、伝わりにくい。
でも、このような場において、もっとも重要なのは「思わず話してしまう空気をつくること」だったりする。
登壇したタレントさんも得をするし、話を聴きに来た人もうれしい。
ラジオでの秋元梢さんとの対話や、先日のイベントでの川上未映子さんとのトークセッションでも。
彼女たちが普段見せない顔をナチュラルに引き出させる。
この「すごさ」って伝えにくいし、伝わりづらい。
どこかのプロダクションがこういうイベントを定期的にやると、タレントさんのイメージアップにも繋がるし、絶対にいいのだけれど誰に言えばいいのかわからない。
関わった全員がハッピーだし、それは世の中のハッピーにつながっていく。
僕はただ、文章を書いて、地道に伝えていくしかない。
100万字書き起こして、ようやくこの「すごさ」に気付いた。
自分がリードすることもあれば、あえてダメな面を見せたり、突っ込まれ役に回ったり、ただただ相槌に徹したり。
言葉にならない「空気感」をコントロールしているのは実は千原さんだった。
これね、実際に企画として形にしてくれるような人に届いてほしい(切実に)。
「空気づくり」というテーマだけでも十分な議論のテーマとなる。
一冊の本にもなる。
「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。