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親愛なるMuseたちへ

真夏の夜の夢
妖精たちの饗宴
あなたのもとへミューズは舞い降りる

Muse杯、締切まであと一日。毎日、きらめくような作品がポストされます。TLはミューズたちのロマンティックな舞踏が並び、その残響はうっとりするようなまろやかな甘みをもたらします。

一つひとつの作品に、コメントを添えたボトルメールはインターネットの大海原を漂います。月夜に照らされ、放流する言葉は、どこかの誰かの元に届き、妖精たちの合言葉として蕾をひらきます。そのような出会いを含めて、小さな物語が日々生まれ、新たなミューズがあくびをするように翼を広げます。

さてさて、ロマンティックな作品(ミューズ)たちと、わたしとの言葉のやりとりを。送り届ける手紙の交換を。そこに生まれる甘美な対話を。広沢タダシさんの『彗星の尾っぽにつかまって』を聴きながら、どうぞお楽しみください。

親愛なるMuseたちへ





約束。そこには二人だけの物語が存在する。刹那に永遠を感じる感情の渦は、宇宙の片隅で仄白い光を灯す。ロマンティック。ナイトソングスミューズ最初の作品です。
ポエジィな写真と言葉*求心力の強いその女神は彗星の如く眩しく輝く。音楽とビジュアル、そして、詩の響き。立体的な作品。
物語が音楽と重なる瞬間、毛が逆立った。儚さは美しく、そして、普遍的でもある。雨の日に観るショートムービーのように、幾層もの感情と手触りが心に残る。
真夜中に流れ星のような淑やかで、美しい詩が届きました。
〝不思議ね 今はあなたとふたり
あふれた愛しさも涙になるのね
その涙を集めたらきっと
虹色のほうき星になるでしょう〟
星踊る旋律に乗せる歌詞のようです。
乳白色の光に濡れた彗星の尾っぽ。星たちは無作為に飛んでいるようで、その実、宿命的な出会いに向かっている。その美しく仄白い軌道が見えた。短い文章だけれど、泣くには十分な質量だった*
淀みなく二人の間に流れていたかけがえのない物語と想いが収斂された大切な言葉の数々を、このコンテストに送ってくださりありがとうございます。曲を流しながら、一言ひとこと、大事に読ませていただきました。
夜の帳に流れるように美しい詩が届きました。美しいひとりぼっちの彗星を見ながら、僕たちは「ひとりではない」ことを確かめていく。愛おしさという形のないもので紡がれた二人が標とする場所へ。
朗読して全文を読みました。神秘的で、ロマンティックな物語は音楽のように響き、美しい光景を広げていく。大作です。なぜだろう、この読後感、どこか懐かしく心地良い感覚です。
「彗星の尾っぽ」が見えた。リフレインされる音楽で呼び覚まされていく。創作の女神が降り立つ。それはとても美しい姿をしていた。朗読する。ジャストタイミングで音楽と歌詞が訪れる。声と文章と物語が重なっていく。肌を泡立たせながら、読み切った。そこには光が広がっていた。
多様で、繊細な「恋の表情」を見せてくれる作品。消えたのか、現れたのか、そこにあるのか、残像か。美しく、淡い、光景と感情の連なり。彗星の尾に重なる光の余韻にため息が漏れる。
『彗星の尾っぽにつかまって』と流れる星たちの群れが幾層にも重なり合う。「夜の青空」って素敵な表現だなぁ。詩的な映像作品が届きました*
「セイ」と「̪シ」がループする。刹那を味わう、一期一会としての、「セイ」と「シ」のダンス。時間の中に織り込む祈り。音楽に生命が宿る尊きポエジィ。
共鳴する「無限の音」が聴こえる。その音は、光に近いのかもしれない。強く、やさしく、しとやかに。心の宇宙にシナスタジアが広がる。
波のゆらぎ、鳥の羽ばたき、その軌道、風に揺れる葉、それらが奏でる美しい音の数々。それらの目に見えない「詩」たちが、聴こえてくるようだ。詩が宿り、音を奏でる、美しい写真たちよ。
『彗星の尾っぽにつかまって』のロマンティックで、神秘的な大きな愛の歌は、百瀬七海さんの文章との親和性が高い。音楽の世界観と文章の世界観が重なり合う。掛け算で一体化する。うっとりするほどきれい。
しんと静かな場所、ひんやりとした風に包まれて。彗星は淡い光を波打ちながら呼吸する。冷蔵庫の中。愛でくるんでしまいたい。好き。
『彗星の尾っぽにつかまって』からインスピレーションを受けて、「everlast(エバーラスト)」という名の美しいカクテルが生まれました。グラスという広大な宇宙に、散らばり輝くギャラクシー。僕にはミューズが見えました*
星たちは奇跡の再会をくり返す。現実とファンタジー、時間と空間を越えて、重なり合う物語のまにまに。タイムラインに放たれた彗星の尾っぽをつかまえにいこう。最果ても半ばを過ぎて、Museが舞い降りる。
ぬくもりでまばゆい花の咲く庭。面影、移ろい、余韻、それらがリバーブして光景がゆらぎ、広がる。生命の雫を落として生まれる波紋は、いかなる光が宿るのか。その雫の内側からモネの庭たるいろどりが、そして、いたずらに花の香が漂う。
確かな筆力。美しい描写と涼やかな音は、灯の揺らぎと共に移ろいゆく。言葉と音楽がリンクする、物語と音楽が協奏する。立体的で鮮やかな作品です*
幾千万の愛の解釈を、綴って、紡いで、編んでいく。その一つひとつの工程にまた「愛」をのせて。それが彼女の生きる意味であり、残されたものが生きた証なのだろう。愛おしい、とても、とても*
その写真には詩があった。物語が存在がした。悲哀、やさしさ、慈愛、儚さ、ぬくもり、フラジャイル、光。言葉で埋め尽くしても、言い表すことができない。ここには、詩がある。
夜空の旅、月面のブランコ、花の庭、地上より遥かに小さな重力で、向こう側へ。思い浮かぶその光景だけでもロマンティックなんだ。
羊毛フェルトと物語での応募作品です。愛おしく、キュートな世界。時を超えてあなたを想う。そのぬくもりのあるカタチを大切にしたい。
『彗星の尾っぽにつかまって』と太極拳のコラボレーションした映像作品です*風と波を感じる優雅な舞は楽曲の世界にやさしく、まろやかに包みます。
すごくすごくよかった。一緒にいる時も、いない時も、ずっと君を想う。君がいるから笑顔だし、毎日を健やかに生きることができている。シーンごとにそれが伝わってくる。愛おしい映像作品です*
『彗星の尾っぽにつかまって』と偶然出会い、そこから生まれた絵。クリエーションの対話の物語を手紙形式で届けてくれました。「あなた」に宛てた言葉だから、より特別に響きます。まるでこのコンテスト自体を表現しているかのような。素敵です*
この彗星は二重の螺旋構造で青白い光を発光しながら駆け抜けていく。出会うのはほんの一瞬で、そこに二人は永遠を求める。儚くも、あたたかい。美しさと歯がゆさが共存する*
ユーモラスなんだけど、どこか寂しく、切ない。そんなショートショート。天丼を食べてからアードベックで流し込む女性というだけで、どういうヒトなのかイメージできるからおもしろい。キスの余韻が熱い尾っぽと重なる恋心に乾杯*
「星の時間」が愛おしい。言葉が熟成されて、まろみを帯びるまで、漂っていよう。わたしとあなたで手を取り合って、確かめ合いましょう。この文章を読んで、そんな時間を僕も想いました。
うっとりするほど、キュートで甘美な絵画が届きました。星の流れる夜空を見上げて、何を想うのか*重なり合う色彩が瞳を豊かにしてくれる。
『彗星の尾っぽにつかまって』にインスピレーションを受けて、抽象的な絵が生まれました。言葉が、音色が、拡張したり、収縮したりして、線となり色彩となっていく。そこには新たな調和が奏でられている。
素敵なイラストが届きました。「きっと彗星の尾とは誰かの手のことじゃないか」。広大な宇宙を流れる彗星の行方。それは「わたし」という光に向かって軌道を描いているのかもしれない。美しい*
『彗星の尾っぽにつかまって』に感じる神秘的な響きと、やさしい浮遊感が、イラストで表現されました。小さな足と大きな足が並ぶだけで、そこに慈しみのある物語が流れていることが伝わります。
それはまるで彗星の尾っぽのように。文章が削ぎ落されて、力強い言葉へと収斂されていく。シンプルになるほど強まっていく言葉。そこに言葉への信頼を感じる。愛の光景を感じる。体験する詩という物語。
光が美しい。曲線が美しい。肌に融けてゆく光、それはマーブルに色彩を浮き上がらせる。夢に入る時の感覚のように。行き場を忘れたインスピレーションをやさしく網ですくうように、言葉を落としこんでいく。
一つの夜に、一つの夜空に、幾層もの記憶と、感触と、感情が宿り、移ろってゆく。それは彗星の軌道のようにうつくしく、偶然とも必然ともつかない物語の形をして。幾つもの時間を旅した。それはそこはかとなく心地良い体験だった。
彗星は音楽を奏でながら仄白い軌道を描き、夜空の下ではいくつかの物語がそれぞれの人生と共に流れている。『彗星の尾っぽにつかまって』というテーマのオムニバス作品のようであろ、一つひとつは煌めく星々。
創作墨字とポエムでの応募作品です。一つの文字に刻が充つるイメージとポエムで描かれた光景が表現されていて。これが「彗星の尾っぽにつかまって」のインスピレーションから生まれたのだと思うと、胸が熱くなります。
彗星の視点から生まれた物語ははじめてかもしれない。恐れ、慄き、祈り、願い、言葉を超えたあらゆる感情が宇宙を流れる路傍の石に届いているのだと思うだけで、うっとりしてしまう。美しい*
空に浮かぶ宝石を見て、「あの人も今、この空を見ているのだろうか」と想う。人類が「概念」を生み出した頃から、空を見上げ、愛おしい人を想い続けてきたのだろう。普遍的なときめきが散らばっている。
宇宙が見えた。物語を感じた。躍動する身体、空に浮遊する言葉、岩清水のようにこんこんとあふれ、透き通る感情。そして、映像作品の後に書かれた言葉にも胸を打たれました。
「不在」を受け入れて生きていく。「absence」は香織を構築する一部となり、その虚無を物語と想像が埋めていく。空白が人生を育てていく。そこに文学性を感じる。遠く離れた星の残響に心を震わせるように。
『彗星の尾っぽにつかまって』の旋律に落とし込んでいく言葉たち。透き通る音に溶け込み、余韻長く響く。歌の流れる速度と同じはやさで読ませていただきました。宇宙の片隅に流れる風を感じました。
「生を授かる」という奇跡を、あなたと出会えた運命を。広大な宇宙で見つけたのは、何も偶然じゃなく、宿命のようなものなのかもしれない。大きな「愛」を描く、奇跡についての物語。
息が浅くなるような物語が、こよなく美しい文章で描かれていて。それは、光を宿したステンドグラスに描かれた忘れてはいけない言い伝えのように響く。しなやかで甘美な言葉に、思わず朗読しました*





いかがでしたでしょうか?ロマンティックなミューズたちの舞踏。これが全てではありません。現段階で読ませていただいたものに添えた言葉たちです(※Twitterと連携している人を優先してシェアしています)。ラストスパートで熱量の高い作品が次々と届いております。ゆっくりと読ませていただきますね。

「感想がほしい」という方がいましたら遠慮なく仰ってください。コメントを添えてTwitterに流します。

選考者はシンガーソングライターの広沢タダシさん。ダイアログ・デザイナーの嶋津亮太はロビン・グッドフェローさながらトリックスターとして、全ての作品に目を通し、星屑を蒔いて飛び跳ねます。

コンテストの告知でこのように書きました。ミューズたちが舞い踊る隙間を星屑を蒔きながらまだまだ飛び跳ねます。

YouTubeでは、運営メンバー(わたし、すーさん、深澤さん、千ちゃん)が一作品ずつ感想を言いながら紹介しています。ぜひご覧ください。

それでは、唸るような星空の下でロマンティックな夜をお過ごしください。


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【おすすめ記事】

アメリカのユタ州にある、たなかともこさんのコンドミニアム。バケーションレンタルとして利用できます。星降る広大な大地でキャンプするなど、ディープなアメリカ大陸を体験したい方へおすすめです(お気軽に相談にも乗っていただけるようです)。

地球を味わい、「足の裏の感覚」を取り戻す。いつの日か、この場所で広沢さんに『彗星の尾っぽにつかまって』を演奏してほしい。その時、わたしたちの前にどのようなミューズが舞い降りるのだろうか。



「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。