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【無料公開】昼夜逆転生活でも、ここを抑えておけば大丈夫

※全文無料で読めます。

こんにちは。Ryotaroです。
前回、生活習慣はそんなに整えようのしなくても大丈夫だよ、ということをお話ししたのですが、今回はその続きです。


お子様の生活習慣のお悩みで多いのが、「昼夜が逆転してしまっているのだが、どうすればいいのか」というお悩みです。

これについての僕のスタンスを先に言っておくと「昼夜逆転だとしても、いい生活サイクルで回っているのなら大丈夫」というのが僕のスタンスです。

親御さんの中には、「昼夜逆転生活が続いてしまうと、このまま社会人になれないのではないか」と心配なさる方もいらっしゃるのですが、

お酒を出す飲食店の従業員さんとか、夜勤が常な人、というのは昼夜逆転生活をしていても社会と繋がっているわけですから、「昼夜逆転=社会人になれない」というのは思い込みなわけですね。

大事なのは、昼夜逆転生活の「質」の部分です。昼夜逆転生活をしながら、自分の身の回りのことをしていなかったり、家の中で家族や友人と接点を作っていなかったりすると、それは少し心配になります。

一方で、昼夜逆転生活ではあるけれど、しっかりとご飯を食べたり、家族とのコミュニケーションをしっかりとしているという場合は、あまり心配しなくてもいいです。

そういった方が、夜どこかへ外出している、例えば夜勤のアルバイトをしている、とかであれば全然問題ないですね。

こういった方の中には、何かの事情でおうちから出られないということがあったりもしますが、今ではおうちにいながらでもお金を稼ぐことはできるので、その状態を認めて接していけば、自分のタイミングで社会との接点を持つようになると思います。


んで、こういった昼夜逆転とか、おうちから出られない、とかいったお子さんに対して接する時に心がけたいのが、

  • その子の状況を肯定する

ということです。

ついつい、我々は

  • 朝ちゃんと起きて、昼に活動して、夜に寝るのが健康

と思ってしまうので、

  • 朝寝てる、昼は家にいる、夜も家にいて起きてる

という状態を「不健康」と捉えてしまいがちです。

で、その「不健康」な状態を見て、「親として心配」だから、あーせいこーせいと言ってしまうのですが、当の本人たちからすると「今の状態が一番居心地が良い」状態だったりするんですね。

ここに、親の「健康モデル」と子の「心地よい状態」のズレが生まれてしまい、なんだか関係性が危うくなって、ついには部屋から出てこなくなり、コミュニケーションも取れなくなる、ということが起きたりします。


では、なぜこのようなズレが生まれしまうかというと、それは親が抱いている「心配」が生み出しています。

親は、自分の「心配の種」である「子どもの昼夜逆転生活」を改善したいから、子どもにあーせいこーせい言うわけです。

けど、これって少し変な話で、「自分が心配したくないから子どもには健康であってほしい」と思っているということなんですよね。

心配しているのは自分なのに、改善を子どもに求めている、ということ。

「あなたが健康じゃないと私が心配なの、だからあなた健康になってよ」

と言っているということです。

これはちょっと変だな、と思いますし、変だというだけでなく、この願いとか祈りって、なかなか叶わないんですよね。だって、自分の努力の及ばないところの変容を求めているわけですからね。

「明日は晴れじゃなきゃ嫌なの、お願いだから晴れて」と言っているのに近い感覚です。

人は「天気」という自分以外のものをコントロールできないと知っているのに、「他人」という自分以外のものはコントロールできる気になってしまうものです。ただ、やっぱり自分以外のものをコントロールするのは難しい。

だから、変えるべきは「自分」であり「自分の認識」なわけです。「昼夜逆転は不健康」という思い込みを外すことで、子どもの状態を受け入れることができますし、何かを論じるならその土台の上で論じた方がいいです。

これは、真にそう思わなければならないことです。ポーズではダメ。社会通念上「よし」とされている健康モデルは脇に置いておいて、今目の前の我が子を見てあげる。

そうすると、その子の望みや課題が明確になってきます。そのあたりが明確になってくることで、今何をすべきかが見えてきますよ、ということを僕はよくお伝えしています。


はい。ということで昼夜逆転自体は全然悪いことじゃないよ、というお話しでした。

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