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【ほぼ140字小説】㊼

怪物

 二十世紀初頭に南極で発見された正体不明の大男の残骸から微量ながら未知のウイルスが発見された。このウイルスには死体を生者のごとく駆動させる機能があった。これを応用し、「安全な生きる屍」が作られた。自らの亡骸を弄ばれた無名の怪物はさぞかし不本意だったことだろう。

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