ラストタンゴ・イン・パリ
映画「ラストタンゴ・イン・パリ」
1972年のイタリアの映画です。
監督は2018年に亡くなったベルナルド・ベルトルッチですね。
主演はマーロン・ブランドです。
映画「ゴッドファーザー」のあとに出演した作品です。
若い女が部屋を探しており、パリのとあるアパートを訪ねるんです。そこでマーロン・ブランド演じる中年の男に出会うんですね。
若い女を演じてるのがフランスの女優マリア・シュナイダーです。
アパートの一室で、男は女を犯すんですね。
ここからふたりの肉体だけの関係が始まります。素性もわからないふたりはこのアパートだけで出会い肉体に溺れるんですね。
ふたりの関係は常に男が女を支配してます。しかし徐々にこのパワーバランスがかわってくるんですね。
そして、ふたりは別れの日、ダンスホールでタンゴを踊るんです。
映画は光と影の芸術ですが、この映画はそのお手本ともいうべき作品です。
アパートに差し込むオレンジの光。ふたりの肉体におちる影。部屋をつつむ光と影。
まぁ見事です。
この映画はストーリーよりも光と影を見る映画です。
撮ったカメラマンはヴィットリオ・ストラーロ。ベルトルッチと長年一緒に仕事をしてますね。名カメラマンです。
ヴィットリオ・ストラーロなくして、この作品はできなかったですね。
出演者はこの映画公開後、みんな過酷な運命をたどるんですね。
この作品の過激さから論争が沸き起こり、マーロン・ブランドは前妻から親権を奪われます。
マリア・シュナイダーもポルノ騒動に巻き込まれ、クスリに頼ってしまったりと、波乱の女優人生を歩むことになります。
スキャンダラスな内容で有名になってしまった作品ですが、カメラの構図、照明は目を見張ります。
今後も映画史に刻まれる作品です。
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