スパルタンX
映画「スパルタンX」
1984年の香港映画です。
監督はサモ・ハン・キンポーですね。
ジャッキー・チェン、サモ・ハン・キンポー、ユン・ピョウのゴールデントリオがそろったアクション映画です。
ジャッキー・チェンは監督、脚本、主演もしますが、この作品では主演に徹してます。
スペインが舞台です。ジャッキーとユン・ピョウのふたりは、移動ワゴンカーでファーストフードを売ってるんですね。このワゴンカーの名前が「スパルタン号」いうんですね。
ここに探偵業をしているサモ・ハン・キンポーがからんできます。
ある日、ジャッキーはひとりの美女を暴漢から助けるんですね。この美女は伯爵の娘で、遺産を狙う伯爵の弟に狙われていたんですね。
そして、美女は誘拐されちゃうんですね。
ジャッキー、ユン・ピョウ、サモ・ハンの三人は美女を助けるために立ち上がります。
ジャッキー以前のカンフー映画といえば、ブルース・リーですよね。
ブルース・リーを継承しながら、コメディの要素をとりいれたのがジャッキー・チェンですね。
ジャッキーの作品をみていると、無声映画時代の喜劇王たち、チャップリンやバスター・キートン、ハロルド・ロイドの要素がはいってますよね。
ジャッキーの代表作「プロジェクトA」の有名な時計台からの落下シーンは、ハロルド・ロイドの1923年の作品「要心無用」の、ロイドが時計台にしがみつくシーンのオマージュですね。
この作品「スパルタンX」でもカンフーアクションとコメディをテンポよく描いてます。三人それぞれの見せ場を用意してますよ。
ラスト、ジャッキーとアメリカの元キックボクシング王者との決闘は見せ場です。
監督のサモ・ハンも、観客が見たいのはジャッキー・チェンだということをわかってるんですね。
ジャッキー自身も、自らが選ぶベストファイトシーンだと言ってます。
観客を楽しませることに徹底しているジャッキー、サモ・ハン、ユン・ピョウの三人が脂の乗り切ったころの作品です。
この三人が同時代、同年代に出会ったということが凄いですよね。