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偉大な監督 溝口 健二


尊敬してやまない映画監督 溝口健二。

フランスの映画監督ジャン=リュック・ゴダールがインタビューで「あなたの好きな監督を3人教えて下さい」との問いに「ミゾグチ、ミゾグチ、ミゾグチ」と答えたのは有名なエピソードです。

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溝口健二。1920年代〜50年代まで活躍した映画監督です。溝口作品をみていると、画面から空気、匂い、質感を感じとれます。

映画「雨月物語」で霧のかかった湖を進む船の幻想的なシーン。 

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また、映画「山椒大夫」でのラストで、香川京子が池に身を投じるシーンの美しさ。

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どちらも白黒映画で、撮影は日本を代表するカメラマン宮川一夫さんです。黒澤明作品も数多く撮っている名カメラマンです。名監督のそばには名カメラマンありです。

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溝口監督といえばワンシーン長回しが有名です。今の映画は複数のカットをつないで細かく細かくつくりあげますが、溝口作品はひとつのシーンをカットせずに進んでいきます。

役者の芝居をきらせないためにこの撮影方法にいたったそうです。観客は画面に集中できますが、演じる役者はNGができないため緊張感は想像を絶します。

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黒澤明監督もそうですが、巨匠といわれる監督は自分のスタイル、信念を貫いていることが共通していると思います。

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また溝口監督は、よく映画で時間の経過や、場面がかわったことを伝えるために、シーンとシーンの間をうめるため花や風景の映像をいれることがありますが、それを嫌ったそうです。

溝口作品において、小手先の雰囲気だけをおった絵づくりは必要なかったのでしょうね。

日本よりも海外のほうが評価されているのは歯がゆいですね。ご存知ない方は一度ご覧ください。

この日本に、日本人を描く映画監督がいたことを知りますよ。

ただただ尊敬する映画監督です。

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