目の前の確かなものに気を取られるな~子どもの数、過去最小1512万人~
今日の日経新聞で、子供の数が39年連続減っているという記事がありました。何なら、過去最小の1512万人と総務省は報告しています。
人間には、目の前の数字が1番重要だと思いこんでしまう「過大視本能」というものが存在します。
では、「39年連続減」と「過去最小の1512万人」という数字からどんなことが言えるのかを考えていきます。
そもそも、日本の少子高齢化より婚姻率と出生率にどんな関係があるのかを調べた結果です。
年々、婚姻率の減少に比例して出生率も減少しています。
また、東洋経済の荒川和久は、生まれる子供の数の比率は1960年代から変わっていないと報告しています。
1985年時点では、15~39歳の女性で1人以上の子を生んだお母さんは、約1060万人いましたが、2015年には同年齢で500万人まで減少していて、「小母化」であると述べています。
1人の母親あたりの生まれる子どもの数は変わっておらず、母親の数が減っているから子ども数も減っています。
婚姻率を増やす必要があるのではないでしょうか。
日沖コンサルティングによると、未婚者、とくに結婚適齢期である20~30代の若年層の収入を増やすことであると述べています。
つまり、経済を成長させていく必要があり、社会を良くするといった何らかの目的を持って働く人を1人でも多く増えるべきであると考えます。
採用におけるミスマッチを減らしたり、介護や保育などのヘルスケア課題の解消がひとつの例です。
これらのことから、ただ、ひとつの数字がとても重要であるかのように勘違いしてしまうことに気づき、比較するなどして過大視本能を抑えることが大切だと考えます。