すごく簡単に「不幸」を感じられる方法
学生時代、「将来、幸せになりたいなー!」なんて思っていた。
「大金持ちになって、美人と結婚して、幸せになりたい」
そんな事を思っていた時期が、僕にもあった。
35歳になった今、僕は確信している。
幸せは「なる」ものではなく「感じる」ものだ。
そもそも「幸せ」というのは抽象的な概念だ。
何か絶対的な基準があるわけではない。
お金がたくさんあれば幸せなのか?
友だちが大勢いれば幸せなのか?
お金持ちでも不幸な人はたくさんいる。
人脈がたくさんあっても幸せを感じられない人はたくさんいる。
そう。幸せというのは、「自分が幸せを感じるかどうか」という事のみに依存した概念だ。
「自分が幸せを感じるかどうか」のみに依存するのであれば、「幸せになる」という考え方そのものが間違っている事に気づく。
そう。幸せは「なる」ものではなく「感じる」ものだ。
ならば、いかに幸せを感じやすい環境を作るかという話になってくる。
幸せを感じやすい環境を作ろうと思った時、プロセスは2つある。
1つ目は、「自分が幸せを感じやすい状況に身を投じる」という方法。
例えば、「カラオケ好きな人が、休日にカラオケで叫びまくる」というのがこれにあたる。
自分にとって幸せを感じやすいと分かっている場所に身を投じれば、幸せを感じられる。
すごく分かりやすい方法だ。
そして、幸せを感じやすい環境を作るもう1つの方法が、自分自身の幸せの感度を上げるという方法だ。
感度というと、何か特別な修行がいるんじゃないかと思ってしまうが、僕はそうじゃないと思っている。
幸せは、相対評価的な側面を持っている。
病気から回復した後、「健康である事のありがたみ」が分かって、幸せを感じたりする。
これは、病気の時の自分と健康な自分を比較し、幸せを感じているわけだ。
病気になる前だって健康だったはずなのに、一度病気を挟んだ事によって、相対的な幸せが生まれているわけだ。
これを応用すると、いつでも幸せを生み出せる事に気づく。
比較対象をコントロールすれば良いのだ。
今にも餓死しそうな人がいる中で、自分は食事を摂る事ができる。
家が無くて寒さで震えている人がいるのに、自分には家がある。
一昔前とは違い、日常的に爆弾が降ってくる事がない時代に生きている。
こんな風に比較対象をコントロールすると、現状のありがたみを感じる事ができる。
ならば、不幸を感じる方法も簡単だ。
その方法とは、理想の自分を極限まで高く持ち、その理想と現実を比較するという方法だ。
イケメンと付き合いたいけど、自分には彼氏がいない。
やりたい事を全部やり尽くしたいけど、お金がない。
もっと仕事で活躍したいけど、スキルがない。
そう、不幸を感じるのは簡単だ。
比較対象をひたすら上げていけば、簡単に不幸を感じられる。
そして、幸せを感じる方法もこれと全く同じなのだ。
比較対象をひたすら下げていけば、幸せを感じる事ができる。
僕は、そう思っている。
≪今日のまとめ≫
・幸せは「なる」ものではなく「感じる」ものだ。
・自分が幸せを感じやすい状況に身を投じれば、幸せを感じられる。
・幸せは、相対評価的な側面を持っている。
・比較対象をコントロールすれば、幸せを感じる事も、不幸を感じる事もできる。
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