慣性の法則は、“行動”にも適用される。
中学時代、「慣性の法則」というのを習った。
アイザック・ニュートンが「運動の第1法則」として整理したもので、「すべての物体は、外部から力を加えられない限り、静止している物体は静止状態を続け、運動している物体は等速直線運動を続ける」という法則だ。
「宇宙で物を投げると、ずっと同じ方向に動き続ける」という話を聞いた事があるのではないだろうか。
慣性の法則がまさにこれで、「止まっているものは止まり続けるし、動いているものは動き続ける」という法則だ。
そして僕は、「慣性の法則は、“行動”にも適用される」と考えている。
「よし、行動しよう」と思った時に、今まで動いていなかった為、「止まっている」という状態に対して慣性の法則が働き、なかなか動き出す事ができない。
一度動き出してしまえば、「動いている」という状態に対して慣性の法則が働くので、持続しやすい。
そう考えた時に、アプリ開発者として僕がやっているのが、「行動し続ける」という戦略だ。
行動を続ければ、「行動している」という状態に対し、慣性の法則が働く。
僕は毎日、行動を続けている。
そんな僕にも、ひたすらゲームをやっていた時期があった。
この時期の僕は、仕事以外に何も生産性のある行動をせず、そんな自分がイヤで、それでもなお、抜け出す事ができなかった。
「楽しい」などという感情ではなく、惰性でゲームを続けていた。
そう、この「惰性」というのがまさに「慣性の法則」の事なのだ。
習慣になってしまうと、なかなかその習慣から抜け出せなくなってしまう。
逆に言えば、良い習慣を身につける事ができれば、その良い習慣に対して慣性の法則が働いてくれる。
スティーブ・ジョブズは、毎日鏡に向かって、「もし今日が人生最後の日だとしたら、今日やる予定の事を自分は本当にやりたいだろうか?」と自問していたらしい。
自分が惰性でやっている事が無いかを見直す、良いキッカケになっていたに違いない。
「悪い習慣を見直し、良い習慣を身につけ、そこに慣性の法則を働かせる」という事が、とても重要だ。
≪今日のまとめ≫
・慣性の法則は、“行動”にも適用される。
・止まっていると、止まっている状態に対して慣性の法則が働き、なかなか動き出せない。
・動き出してしまえば、動いている状態に対して慣性の法則が働き、持続しやすい。
・「悪い習慣を見直し、良い習慣を身につけ、そこに慣性の法則を働かせる」という事が、とても重要だ。
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