オンライン講義の良さ〜空気なんて読まなくて良い〜
5月某日、とある大学のオンライン講義をしてきました。
対象は薬学部6年生。
国家試験を1年後に控える子たちです。
話したトピックは3つ
・薬剤師国家試験知識は現場に役立つ
・薬剤師がみるバイタルサイン
・AKYな話し
3つ目のAKYな話しについて今日は書きたいと思います!
ではいってみましょう!
AKYって何?
あえて
空気
読まない
それぞれの頭文字をとってAKY
世の中にはいろいろな空気がありますね。
「今はこの流れに合わせておこうかなぁ」とか。
AKYはそんな空気を理解しておきながら、あえて読まずにいこうってことです。
今回の講義では「現場の薬剤師としての実例紹介」的な立ち位置として私はいたと思います。
直にそれを話してくれと頼まれたわけではありませんでしたが、まぁ普通に考えてそうだよなっていう空気を読むことができます。
それが私が講義に立つ意味であるので、空気を読まなさすぎても教授にご迷惑がかかります。
ですので、メインの話は「国家試験」と「バイタルサイン」の話を行いました。
ですがラスト10分だけは、AKYな話をぶち込みました。
これもまた、私が講義に立つ意味だと思ったからです。
2つのAKY
講義では2つのAKYを用意しました。
〜1つ目のAKY〜
まず話すコンテンツそのもの。
「夢はありますか?」という問いかけから始まる「自分語り」をしました。
私には夢があります。
『世界を良くすること』
学生の頃からずっと言い続け、今も目指しています。
ただの青二才が何をいうかって感じですが、空気読まずにずっと世界を良くするんだと言い続けています。
そんな話をですね講義で言われてもって思いません?
大抵の人はそう思うわけです。
「お前のことなんて知らねぇよ」って。
そんな空気があることなんて重々承知していますが、あえて話す。
その目的こそが、2つ目のAKYにあります。
〜2つ目のAKY〜
今回、私自身初めてのオンライン講義でした。
オンライン勉強会やプレゼン大会の経験はありますが、大学の講義をオンラインで行うのは今回が初。
もともとは大学での通常の講義の予定でしたが、オンライン講義になったのは、もちろんこのコロナ禍だから。
講義対象は薬学部6年生。
1年後に国家試験を控える。
卒論もあるし、卒業試験だって気になる。
就職活動という大きなイベントだってある。
それらがコロナ禍によって急に変化を強いられた。
そんな学生に対して、何を話そうかとずっと思案していて気づいたことがある。
「学生って各自の家とかで基本1人で講義聞くんだとね?じゃあさ、普段講義の中に流れているアノ空気がないってことじゃない?アツく医療に前のめりになっても、先生の話に感動しても、別にいいんだよね?だって誰も見ていない、自分の世界だけで講義を受けられる。」
そう、学生自身が講義の空気に従わなくて良い状況なのだ。
「夢ありますか?」
と聞かれて、目をキラつかせてたら、なんか恥ずかしくない?
意識高い系とか、夢見る系とか言われんのなんかやだ的な空気なんて読まなくていい。
自分の興味のあることに全力で挑んでいいんだ。
それが2つ目のAKY。
「今日はオンライン講義です。隣に誰もいません。夢があるって思っても、心に何かを感じても、誰も何も気付きません。空気なんて読まなくていいんだ。自分の夢を目指せ。」
ラスト10分だけですが、何度も学生に投げかけました。
周りの空気を読んで、自分の可能性に蓋をしてしまうなんて、バカらしいと思いませんか?
小説や漫画でよく出てくる描写だけど、実際には空気を読んでしまう。
だって隣の友人との関係だって大切だから。
オンライン講義だと、それがなくなるんです。
すげぇことだと思いました。
今日の受講生は140人前後だったかと思います。
1人でもいいから、AKYが響けばいいなと。
そのために10分を使いました。
講義のクロージングは教授が行ってくれましたが、何故か教授がすごくヒートアップしてました。
AKY!非常にいい!みなさんAKYになりましょう!って(笑)
AKYになれた学生3人がそこからさらに質問までしてくれました。
すでに講義の時間は過ぎているのにね。
みんな早く切り上げて帰り(この場合なんて言うの?)たいって思ってるだろうにね。
彼らは、きっと何か自分の中で変わるかもしれないです。
空気読んで成長できない人を尻目に、AKYでどんどん前に進んで欲しい。
うん、オンライン講義いいと思います。