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【トライアスロンレポート】エクステラ世界選手権2021 in マウイ 【準備編】
こんにちは。
自然大好きトライアスリート Ryota です。
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2021年12月に参戦した、オフロードトライアスロンの最高峰
「XTERRA World Championship Maui(エクステラ世界選手権)」のレースレポートです。
まずは大会参加への経緯や、事前準備についてレポートします。
以下の方に向けて、参考になれば幸いです。
これから、エクステラに挑戦したい方
コロナ禍での、海外レース事情を知りたい方
世界選手権の雰囲気を知りたい方
そもそもエクステラって何よ?
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エクステラは一言でいうと「オフロードトライアスロンの世界的シリーズ戦」です。
通常のトライアスロンは、スイム → バイク → ランの3種競技。
バイクとランは主に、きれいな舗装路上で行われます。
オフロードトライアスロンは、バイクがMTB(マウンテンバイク)に、ランがトレイルランに置き換わった、特殊なレース。
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バイク / ランを山間のオフロード(未舗装路)で行い、時には川渡りや丸太越えなど、ワイルドなセクションが盛り沢山。
自然を相手に、フィジカルのみならず悪路走行テクニックも要求される、とてもチャレンジングなレースです。
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さて、世界のアスリートが目指すロングトライアスロンレース「アイアンマン」。世界中で開催されてます。
そしてシーズン終盤、ハワイ島コナで開催される「アイアンマン世界選手権」は全アスリート憧れのレース。
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エクステラもアイアンマンと同じく、世界的なシリーズ戦として多国籍に開催され、シーズン終盤には世界選手権もやります。
アイアンマンのそれに近い、世界的ブランド力を持つレースなのです。
そして、アイアンマン=コナに対して、エクステラ世界選手権は同ハワイ諸島に属する「マウイ島」で開催されます。
ちなみに、エクステラブランドのつかない大会は普通に「〇〇オフロードトライアスロン」などと呼ばれます。
国内では、雫石や菖蒲谷など、少数ですが開催されています。
世界選手権スロットの獲得
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では、世界選手権参加の条件は何か。
それは、いずれかのエクステラレースに出場、エイジグループで優勝し、マウイスロットを得ること。
5歳刻みのエイジグループ中で、シンプルに1位になればOK。
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日本人でスロット獲得を目指すとなると、やはりアジア圏のレース参加が一番現実的。
そして2019年より、「エクステラジャパン丸沼」が群馬県丸沼高原で開催されました。
はっきり言うと、エクステラの参加人数はまだまだ少ないです。
エイジグループによっては、アイアンマンよりもスロット獲得チャンスは遥かに大きいです。特に女子は。
世界を狙うなら、多少マイナーでもエクステラは挑戦価値があります。
マウイ、それは文字通りブルーオーシャンなのです。
いざスロット獲得、しかし、、
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筆者は、2019年の丸沼大会でエイジ30~34男子で2位。
そして1位の方が権利放棄したため、ロールダウンでスロットを獲得しました。
レース当日の晩、アフターパーティーでスロット授与。
翌日エントリーフィー支払いを済ませ、人生初の世界デビューにテンション高めでした。
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しかし、2020年マウイに向けてコツコツ練習している中、コロナ禍へ。
早々に延期が決まり、2021年10月開催に振替え。それも12月へ再度延期。
この頃には海外渡航のハードルが激上がりし、モチベーションも低下。
正直、参戦は難しいと、諦めムードで秋を過ごしていた。
そして2021年の11月、色々あって退職しニートに。やったね!
時間はたっぷりある!
奇しくも退職により、半ば諦めていたマウイが現実のものとなりました。
ハワイ渡航への準備
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一転して参戦となれば、マウイへ渡る準備が急ピッチ。
レース本番は12/6、翌日には帰る弾丸スケジュールを組むことに。
期間は12/2〜12/9で7日間に決定、諸手続きをやっつけていく。
・航空券
まずは航空券、マウイ直行便は数が少ない上コストもかかる。
選択肢はANA、JAL、ハワイアン航空などいくつかある。
急ぎハワイアンで、成田 → ホノルル → マウイの乗り継ぎ便をブッキング。
往復で12万円ほど、、高い!
加えて、成田空港までは自家用車で移動 → 渡航中の駐車場も予約。
送迎サービス付きの「ABCパーキング」を利用した。
※ 感染防止のため、日本への帰国時、成田空港からの帰宅に公共交通機関が使えません。
レンタカー、自家用車、家族の送迎など事前に計画しておきましょう。
・ホテル、現地での移動手段
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ホテルはエクステラ公式の一角「Napili Shores by Outregger」のシングルルームを予約。
参加者割引でも1泊およそ300ドル、、高い!!
やはりハワイは物価高、単身だと移動 / 宿泊は非常に高くつく。
しかし、会場から近くスーパーへの買い出しも容易、このホテルに決めた。
カフルイ空港からホテルまでは、相乗りシャトル「Speedishuttle」を予約。
こちらは片道60ドルほど、、微妙!
ホテルへの移動はレンタカーも考えたが、結構高い、国際免許が要る、そもそもそんなに移動しないってことでパス。
・PCR陰性証明書
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2021年の海外渡航は、軽く厳戒態勢でもある。
出国の72時間以内にPCR検査を受け、陰性証明書の取得がマスト。
証明書を空港窓口で見せないと、飛行機に乗れない。
筆者は万全を尽くすため、「ハワイ州指定の」医療機関で検査。
予約したのは、都内の「芝国際クリニック」でした。
ここはハワイ渡航に必要な英字フォーマットで、証明書を作成してくれる。
費用は、自費診療で22,000円、、高い!!!
ちなみに原本は即日発行で11時に検査→17時以降に受け取り、だった。
後日郵送だと安いが、出発前に受け取れないとヤバイので考え物。
また、検査キットの郵送もあるらしい。忙しい人はキットが良いだろう。
72時間以内という縛り、かつ検査で半〜1日潰れるのは厄介。
しかし、全てはレース参戦のため。ハワイに行くためだ。
・ワクチンパスポート
PCRに加えて、コロナワクチンを2回打った証明書。
陰性証明書とセットで、空港で見せないといけない。
筆者は横浜市の窓口へ、依頼書を郵送 → 1週間ほどで入手した。
申請方法は地域差があるが、郵送を挟む市町村ならば早めに行動が吉。
ちなみに陰性証明書、ワクチンパスポートはコピーを取って携帯しておくと良い。
1枚しかないといざの時提出できない上、施設利用に提示を求められる場合もあるようだ。
・現金とポケットWifi
ハワイでもキャッシュレスが進んでるだろうが、一応300ドル準備。
振り返ると、とある事情でタクシーに乗る以外、ほぼカード決済で済んだ。
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スマホの通信は、「グローバルWifi」のレンタル機を予約。成田空港で受け取った。
現地SIMカードを買う手もあるが、比較がめんどくなりポケットWifiにした。
・ESTA申請
以外と忘れがち、しかし絶対に忘れてはいけないESTA。
要は、アメリカへ渡るビザの電子申請。全てネットで完結できる。
筆者は過去アメリカ行きで申請を忘れ、航空会社のカウンターで即刻対応する苦い思い出があります。。
あと、当たり前ですがパスポートの有効期限も要チェック!
飛行機輪行へパッキング
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事務手続きを終えたら、次は機材の準備。
すでにレース機材一式はあるが、問題はいかに飛行機に載せるか。
特にバイク、しかもMTBの空輸は難関。
普通のロードやTTならシーコンケースで割と簡単だが、車体がデカイMTBはそうもいかない。
今回は、近所の自転車ショップから2つダンボール箱を頂き、ホイールとフレームを別々に梱包する作戦。
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フレームは、箱に入るサイズまで分解。
クランク、フォーク、リアメカ、ハンドルを外す。そこまでやるか。
アメリカ渡航は荷物検査の一環で箱開けチェックがあり、中を荒らされるリスクもある。
トラブル回避のため、厳重に梱包材を巻くのが吉。
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前後輪はホイールバッグに入れ、残りスペースにヘルメットやシューズを詰める。多少ぐちゃぐちゃでも問題ない。
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箱はテープでフタをせず、荷締めベルト2本でガッチリ固定。
こうすれば持ち運びしやすく、検査で開けるときもスムーズ。
試行錯誤の末、サイズ/重量ともに規定内に収まり、超過料金は回避した。
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ダンボール空輸の利点は、コストが安く使い捨て可能なこと。
そしてサイズを詰めれば超過料金もかからない。
旅の後は、デカくて邪魔な輪行ケースを、家で保管しなくても良くなる。
欠点は、キャスターがないので徒歩移動が大変。
そして、濡れると箱が逝ってしまう事に注意。
※ 預入れ荷物のサイズ制限は、航空会社により異なる可能性があります。隅々までチェックしましょう!
海外レース準備のコツ
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とにかく情報が命です。
大会公式HPのチェック、現地状況の把握、その他変更は無いか、などなど。
常に最新情報を得るアンテナを張っておきましょう。
特に飛行機と宿は、変更とキャンセル無料を選ぶと失敗が少ないはずです。
また、口コミやSNSも非常に重要な情報ソース。
エクステラのようなマイナー大会の様子は、経験者に直接聞くのが一番かもしれませんね。
2022年時点、まだまだ海外渡航のハードルは高いまま。
しかし、適切な知識と準備があれば、全く不可能ではないです。
加えて予算確保と隔離スケジュールさえ満たせば、チャレンジする価値はあります!
いざマウイへ
長い前置きになりましたが、次回はマウイへの移動日編をお届けします。
ご質問、感想はお気軽にどうぞ。
オフロードトライアスロンに挑戦したい、エクステラ出たい方はぜひご相談ください。
長文最後まで、ありがとうございました!