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ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)ってどうなの!?

5月末にグランメッセ熊本で開催された「九州農業Week」に行ってきたときのお話です。

水田の真上に太陽光パネルを設置している奇妙な写真をでかでかと掲げているブースがありました。企業名は出しませんけどね。別にこの企業を推しているわけではありませんので。

僕はそのときまでこのソーラーシェアリング(営農型太陽光発電とも言う)のことを全く知らなかったんですね。ほんとに勉強不足ですよ(´· ·`)

マイナスのイメージが強い(個人の感想)

そのブースの写真をぱっと見て思ったのは、

  • 機械入りにくそう

  • 作物育たなそう

  • 鳥害すごそう

  • 台風のとき心配でやばそう

と、まぁマイナスのイメージしか出てこなかったです(^^;

でもなんとなく可能性は感じました。普及すれば機械もこの規格に合わせたものができるかもしれませんし、収量が減る以上の良い効果を得られればそれはそれでよいのではないかと思ったのです。

意外と普及してた

で、帰ってからいろいろと調べてみたら実際に稼働しているところが結構な広範囲であるんですね。びっくりしました(゚O゚)
ソーラーシェアリングを設置するためには農地転用許可(ソーラーパネルの土台部分)が必要なのですが、令和2年時点での農地転用許可件数は全国で約3000件ほどでした。

しかもソーラーシェアリングという言葉もそんなに新しい言葉ではなく、わりと古くから(10年くらい前かな)あったみたいで、二重の驚きですよ。

作物は向き不向きがある?

設置する場所も、水田だけかと思っていましたが、他の作物も結構あるんですね。水田は大型の機械を入れる機会も多いので向いてないんじゃないかと思っていましたが、それ以外の作物なら向いているものもあるかも~と思いました。←素人考えですよ

収量に関してですが、作物によってはソーラーパネル下の方がよく育つと言われている方もいます。これはにわかには信じがたいですね。

ミョウガなどの陰性植物(太陽をあまり必要としない植物)は向いているみたいです。稲みたいな陽性植物でも適切な間隔を開ければ問題ないとのことでした。←あくまでネット情報です

売電収入でやる気をなくす人も

私がブースの方に聞いた話だと、収量80%をキープしないと売電ができなくなるとのことでした。調べてみると、失敗事例のうち半数ほどがこの単収不足で維持できなくなっているみたいです。

ソーラーパネルを設置することで売電による収入があるため、やる気をなくす農家さんもいらっしゃるとのことです。それによって収量を維持できなくなって…。ここまでくるともはや笑い話ですね。

中には災害によって収量を維持できなかったケースもあるでしょうが、「収量80%を切ったら即座に終了(ダジャレ)」というわけではなく、数年の猶予はあるみたいです。

結論:社会的ニーズはあるけどそんなに普及していないってことは・・・

良いところも悪いところもまだまだいっぱいあります。
ただ、今のご時世カーボンニュートラルやらSDGsやら言われていますので、社会的なニーズはあると思います。

農地はもともと日当たりの良いところがほとんどですし、収量をあまり落とさずに発電もできる。しかも二酸化炭素を出さない(関節排出は除く)ならば普及する可能性はありますね。

しかし、僕の知り合いのガチ農家さんたちはこのソーラーシェアリングに全く興味を示していません。なぜなら彼らたちは良い作物を作ることが第一だからです。僕はそんな彼らを応援したい気持ちがいっぱいですので、ソーラーシェアリング、無理にやる必要はないんじゃない?というスタンスです。今のところはね。

ニーズはあるけど爆発的に普及しない原因は他にもあります。

  • 売電価格の低迷

  • 公開されているデータが少ない

  • 一般の知名度が低い

  • 設備費用が高い

  • 一時転用許可の更新時に許可がおりないリスクがある

などです。僕としてもこれを積極的に推していいものかどうか迷うところです。

今後に少し期待している

もちろん普及させたい方々もこれらの課題は百も承知でしょうし、今も解決策を血眼で模索中だと思います。

山の斜面や山奥に、大規模なソーラーパネルを並べているシーンを見たことがある人は多いでしょう。僕は山を切り開いてソーラーパネルを設置するのは大嫌いです。まじでやめて欲しいです。
それに比べて、農地にソーラーパネルを設置するという考え方は土地の有効活用という視点からいうと、とても良いと思います。

将来僕も農業をやりたいと思っていますが、ソーラーパネルの下で涼みながら農業するのも悪くないかもですね。少なくとも試してみたい気持ちはあります。

今後あらゆる課題が解決して、ソーラーシェアリングこそが正義の時代が来るかもしれません。そんな将来に少し期待しています。


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