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なぜ日本人は英語ができないのか?

なぜ日本人は英語ができないのか?

この疑問を持ったことのある方は多数いるのではないだろうか?
特に、中・高校生や外資系企業勤務の会社員にとっては、『英語ができない』という葛藤は少なくとも1日に1回は感じていることと思う。

かくいう私も、TOEIC 900 & 外資系コンサルファーム所属でありながら、未だに英語会議は苦手だ。
(ただ一応、海外の方と英語でコミュニケーションを取れる、ということについては及第点をもらっている)

とはいえ、英語講師をする中、また自身が英語学習・英会話をする中で、日本人が英語ができない要因というものをある程度理解できたので、今回は改めて『なぜ日本人は英語ができないのか』ということを掘り下げたい。

読者の皆様にも日本人が英語ができない要因をざっと把握いただき、今後の英語学習をする際の参考になれば幸いである。
(特に、中学生・高校生の保護者の皆様にはぜひ以下要因を理解いただき、今後の日本のためにもご子息・ご息女を英語強者にしていただきたい)

【要因1】学校の英語教育の欠陥

そもそもまずもって日本人が英語ができない原因の根本は、日本の英語教育の欠陥である。
具体的には、以下3つの欠陥がある。

  1. そもそも英語教諭になる人はもともと英語が得意である
    (言語的センスがある)

  2. ゆえに、英語が苦手な人がどの部分につまずくのか、の解像度が低い

  3. 解像度が低いゆえに、英語と日本語の対比の構造化まで落とし込まれておらず、英語フォーカスで英語を教えている

特に3つ目の『英語と日本語の対比の構造化まで落とし込まれておらず、英語フォーカスで英語を教えている』だが、

  • 英語はSVO(SはVするOを)が基本形となる言語

  • 日本語はSOV(SはOをVする)&S省略が基本形となる言語

という言語間の対比の構造をすっ飛ばしていきなり英文法の説明(=英語フォーカスの説明)に入るため、「ひとまず英語とはこういうもの!」いう暗記領域に頼らざるを得なくなっている。

逆に言うと英語と日本語の対比構造を正しく説明してあげれば、偏差値50以上の中学生・高校生であれば、ほとんどの生徒が英語の構造を理解できる、というのが私のこれまでの経験からの結論である。
(実際、6年間の塾講師・家庭教師歴の中で、『学校の先生よりわかりやすい』ということを担当したほぼすべての生徒から言ってもらえた)

【要因2】単語重視の暗記

皆さん覚えがあるだろうが、中学・高校の英語の授業はやたらと単語テストが多い。しかも、「”勉強する”は英語では何というか?」➡(答)studyというような名詞なのか動詞なのか形容詞なのか、がほとんど意識されていない単語テストである。

英語も言語である以上、単語単体で使われることはなく、また先述の日本語との対比をきちんと意識するためにも、単語レベルではなく短文レベルのテストでないと、英語の構造を正しくと捉えられない。

また単語レベルのテストでは、そもそも解説すらできないのである。
皆さんも教師になったつもりで、自分ならなんと解説するか考えてみてほしい。

【単語レベルのテスト】
”勉強する”は英語では何というか?

【短文レベルのテスト】
”私は英語を勉強する”は英語で何というか?

単語レベルのテストでは、『答えは"study"。はい、みんなちゃんと覚えてね』としか言いようがないことがお分かりいただけるだろう。
(※)【短文レベルのテスト】の解説については、次回にて行う予定

このように”とりあえず単語テストのために単語を覚える”という行為はほとんど英語力Upに寄与しない

【要因3】英語ネイティブとの接点不足

これは日本という日本語だけで生活・情報収集ができる特殊文化圏(ある意味とても恵まれていることではあるが)にいることに根差してはいるが、英語ネイティブの生の英語に触れる機会が圧倒的に少ない。

例えば、『すごい!』という表現1つ取っても、実際の英語ネイティブとの会話の中では、"Good"や"Nice"だけではなく"Wonderful"や"Perfect"という表現も頻繁に使われる。
このあたりの英語ネイティブの表現や使う場面・雰囲気は実際に生の英語に触れないと、教科書だけで身につくものではない。

私自身、海外留学&海外駐在経験もなく、TOEIC900というスコアのみで外資系コンサルファームに入ったので、最初はこれらの英語ネイティブの表現を覚えるだけでも苦労したが、なんだかんだ毎日英語会議に出ていると口から自然と”Wonderful"と出るようになっているので、実地訓練というのは本当に素晴らしい笑

そういう意味でも、本当に英語が話せるようになりたい!、という人にはぜひ半年以上の海外留学(できれば学生のうちに)に行ってほしいと思っている。


以上、3つの要因から改めて『なぜ日本人は英語ができないのか』という要因を考えてみたが、次回以降は『では、どうすれば英語ができるようになるのか』という点を、特に英語vs日本語の対比構造フォーカスで書いていきたいと思っている。

最後まで読んでくれた皆様、Special Thanks!
それではそれでは、Bye ケロッ~🐸


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