農家さんの野菜を購入しながら生活してみて感じたこと
生命力のある野菜を食べてみたかった
大人になってから野菜が大好きで、新鮮で美味しい野菜を食べさせてくれる飲食店に行けることは自分にとってご褒美であり、できれば自宅でも新鮮で美味しい野菜を食べれないかと考えていた。市内のスーパーに陳列されているものも悪くはないのだが、収穫から時間が経ってしまっているからなのか、野菜本来のエネルギーを失ってしまっているように感じていた。そんな時、たまたまkindle unlimitedで以下の電子書籍を読むことがあった。
ヴィレッジヴァンガードの幹部だった方が伊豆の山奥で仙人と出会い、食生活の改善によって起きた身体の変化などを書かれた作品で、普段の食事が身体に与える影響のお話しがとても興味深かった。ここまで徹底することは簡単にできないとしても、なるべく生命力の強い野菜を日頃から摂取することを習慣化したかった。ある日、なんとなくボーッとインスタグラムを覗いていた際に、農家さんから通販で野菜を購入されている人の投稿を見た。知人に詳しく教えていただき、早速自分も「牛尾農場」の野菜通販を試してみることにした。
農家さんから通販で野菜を購入してみた
定期配送も対応されているが、自分は仕事のスケジュールによっては自炊ができない期間が長くなることもあるので、「単発お試し」として標準サイズの野菜セットと平飼いで育てられた鶏の卵を注文してみた。月曜日と木曜日に、週2回発送作業をされており、注文3日後にはダンボール箱一杯に積められた野菜が自宅に届いた。(内容は開封してからのお楽しみ)
野菜ボックスを開けた瞬間から自然の匂いを感じることができ、見た目にもとても美しい野菜たちがたくさん詰められていた。早速、葉野菜を使って鍋料理を試してみたが、どの野菜も想像以上に味が強くその存在感がすごい。ほうれん草や小松菜は、今まで食べていたものと食感も味の濃さも明らかに違っていて驚かされた。白菜は芯ギリギリまで食べても歯に引っかかるような嫌な繊維質はなく、しばらく煮てもトロシャキの食感が残る。人参や大根や蕪に至っては、カットしてそのまま生で食べても野菜そのものが瑞々しく、その自然で深い甘さに涙が出そうになるくらい感動させられた。とにかくどの野菜も生命力が強く、そのエネルギーを直接身体に吸収できるような感覚を味わうことができるのである。
料理は人間力のレベルアップを実感する最強ツール
もともと大学生の頃に飲食店の厨房で働いていたので、それなりに料理はできる方ではあったが、2020年春のステイホーム期間中はさらに自炊力が高まる時間になった。毎日2食、必ず自分の手で料理する生活はたくさんの新たな発見をもたらしてくれたが、どんな野菜が入っているか全くわからない野菜ボックスが農家さんから届くことはさらに新たな発見だらけだった。見たこともない野菜が届けられると自ずとそれが何なのかをネットで調べ、調理方法も学び実践する(恥ずかしながら38歳で初めて皮付きの里芋を見た)。煮物や炒め物も作り方の理屈がわかるとアレンジができるようになるので、そこから料理がさらに楽しくなることにも気がついた。自炊の頻度が少ないと、毎度スーパーで1食分の食材だけを購入しないといけないのでとても面倒だが、採れたての野菜は保存できる期間も長く、自宅に色んな美味しい野菜があるだけで自然と自炊する頻度を上げることができる。料理の味はもちろん、キッチンでの効率的な段取りや食材を無駄なく使えるようになると、「人間力」のレベルアップを実感することができてとても心地良い。まだまだ世の中には「料理は女性の仕事」・「男が料理なんて」という旧態依然とした感覚が根付いているように感じることがあるが、そもそも料理はジェンダーフリーで、男女に関わらず人間として生きる上で必ず身につけるべき教養・技術であり、健やかな生活には欠かせない営みであると思う。
生命力のある野菜のおかげで身体や体調にも変化が
野菜の通販を始めてからまだ3ヶ月程度だが、少しずつ身体や体調に変化を感じるようになった。まず、本当にお通じが良くなった。毎日ほぼ決まった時間帯に、多い時だと1日に2回、腸がとんでもなく元気に働いてくれている。そして、日々の目覚めが本当に良くなった。二日酔いでもない限り、アラーム無しでも毎朝7時頃にはパチっと目が覚める。そのままベッドでダラダラと過ごすこともなくなり、起きた瞬間から元気一杯に動き出せて、身体からエネルギーが溢れ出るような感覚を感じている。
そして何よりも、農家さんに大切に育てられた野菜はとっても瑞々しくて甘くて美味しくて、、、素朴ながらも自然のエネルギーを感じられる食生活は自分にとってとてもスペシャルなことである。「採れたての元気な野菜をいただく」という、ひと昔前までは当たり前だったであろう感覚を、今の時代に改めて体感できていることには感謝しかない。これからも季節ごとの元気な野菜と出会えることがとても楽しみであり、見たことのない野菜とも出会い、マイペースに新たな料理も学んでみたいなと思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?