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家族とお金と幸せと#4 「お金について家族で話す方法 3選」

こんにちは!
ENMANの今井です。

いつも読んでくださる方、ありがとうございます!

さて、今回は「お金について家族で話す方法」を3つ紹介しようと思います。
「家族とお金と幸せと」という連載第1回目で「夫婦でお金の話がなかなかできない」という内容のnoteを執筆しましたが、今回は夫婦に限らず、親子も含めて、お金の話をするにはどうすればよいだろうか?というテーマで書いてみました。

連載第1回目のnoteはコチラから。

これまでお話を伺ってきたご家庭の中でも、「親と(子供と)お金の話なんかできないよ!」と悩まれている方が非常に多かったです。
このnoteがそんなお悩みをお持ちの方の参考に少しでもなれば幸いです。

では本編どうぞ!


家族でお金の話ができない理由

冒頭ご紹介したnoteでは、夫婦でお金の話ができない理由として以下の3つを挙げました。

①お金の話は数字で具体的に語る必要があり、難しく感じる
 (お金のリテラシーの低下)
「自分の自由」を大事にしたい気持ちがある
特に共働き夫婦では必要性・緊急性を感じない

では、親子でお金の話ができない理由もこれと一緒かというと必ずしもそうではないと思います。
理由は大きく2つ考えられます。

第1に、親子でのお金の話(特に親が高齢になってから)は「相続」がちらつくからです。
急にお金の話になると、人によっては、「早く死んでほしいのか!」などの厳しい言葉が出てしまうこともあります。

第2に、親子であるがゆえに信頼しきれないからです。
2つ目の理由は表現にかなり悩んだので、丁寧に書きますね。
夫婦の場合、お互いを支えあう(立場がイコール)という状態がほとんどだと思います。
他方で、親子の場合、どうしても子供は守る対象になっていることが多いです(赤ちゃんの頃から大切に育ててきたのですから、当たり前です)。
そのため、子どもを頼る、子どもに託す、という考えになりづらいです。
結果として、家族の大切な資産は親である自分がきっちりと管理し、自分の死後に子供にバトンパスするという考えが多く、生前に資産の話を子供にしない、となってしまいます。

では、家族でお金の話ができない理由が分かったところで、どうすればよいのか?
考えられる方法を3つ紹介していきます。

方法その1 アプリやエンディングノートなどの道具を活用する

まずは道具を活用することを考えてみましょう。
たとえば、家計簿アプリで現状の消費状況を可視化してみたり、エンディングノートを作ってみたり、といった具合です。

また、道具とするか悩ましいですが、環境づくりも大事だと思います。
たとえばリビングでテレビを見ながら話をすると、ちょっと避けたいお金の話のため、無意識にテレビに意識を向けてしまい、話ができないということもあります。
他方で、何も音がない中で話すと重苦しくなってしまいます。
カフェなどで流れているBGMのような落ち着く音楽をかけたり、お茶やコーヒーなど飲みながらできるだけリラックスして話せる環境を作ると良いかもしれません。

ただ、道具の活用で話し合いがスムーズにできるのであれば何も問題ないのですが、そもそも道具を使うタイミングが難しかったり、適当にあしらわれたりというご家族もいらっしゃるかと思います。

そこで、次の方法に移ります。

方法その2 ライフイベントを活用する

次に考えられるのは、ライフイベントの活用です。
具体的には、
これから夫婦になる方、夫婦になったばかりの方であれば、結婚式や出産、引っ越し(家を買う時)などが挙げられるでしょうし、
親子という方であれば、孫が社会人になったタイミングや両親の金婚式などのタイミングでもよいかもしれません。

これまでの人生を振り返りながら、これからの話をするいい機会になると思いますので、暮らしのこと、お金のことしっかり話したいのだけれどと切り出してみてはいかがでしょうか?

僕自身、引っ越しのタイミング、結婚のタイミングなどで妻と家計の話をかなりすることになり、金銭感覚や今後どういうことにお金を使いたいと思っているのかなどすり合わせられたと思います。
結構話すタイミング・きっかけって大事ですよね。

なお、そうはいっても直近でそんなイベントないよ、という方もいらっしゃると思います。

そんな方は、
 ①友人・知人のライフイベントをきっかけに話す
 ②誕生日・結婚記念日などちょっと特別な日に話す
などもお勧めです。

完全に余談ですが、結婚記念日って、様々な名前がついているの知ってましたか?(僕は恥ずかしながら知らなかったです,,,笑)

方法その3 「将来の」家族像を共有する

最後は、これまでのnoteでもたびたび書いてきた「将来」について話そうということです。
夫婦でも親子でも共通で、お金が必要になるのは多くの場合、今後です。
いつ、どれだけかかるかも分からないから今、話す必要性がないように感じて、なかなか話せない…
であれば、まずは何にどのくらいかかるのかをすり合わせるところから始める必要があります。

ただ、勘違いしないでいただきたいのは、僕がお伝えしているのは「費用項目を洗い出して、いつ、どのくらいかかるのかをリスト化するということではない」、ということです。
そうではなくて、「どういう過ごし方をしたいのか、過ごしてほしいのか」をまずは伝え合うことから始めましょう。

すなわち、

「これまで一生懸命育ててくれたから、これからの人生は自分の楽しみのためにお金を使ってほしい」
「今後介護が必要になった時、私の稼ぎだけで支えるのは不安があるから、少しずつ準備を始めてほしい」
「子どもはもう巣立って独り立ちしている。俺のことは自分で後始末するから、子どもに迷惑をかけないようにしたい」
「なかなか一緒に旅行に行ったりする機会がなかったから、これからは旅行に一緒に行ったり、夫婦の時間をもう一度楽しみたい」

などです。

実は、例として挙げたのは、実際に私がお話を伺う中で、実はこういう風に思っているんだよね、と話していただいた内容です。
その際、僕から「今の話って相手(親・パートナー)にお伝えしたことがありますか?」と聞くと、ほぼ100%伝えていないと回答いただきます。

話を聞いている第三者の僕でも心動かされる話が多いので、実際にお伝えいただければきっと親御さん、パートナーの方の心も動かされると思います。
伝えないで後悔するよりも、気恥ずかしさをこらえて、向き合ってお伝えいただく方がずっといいです。

そこで初めて、じゃあこういうこととか、こういうことにお金が必要そうだね、時間が必要そうだね、という話をすると、家族とお金の話をするのがきっとうまくいくと思います。

まとめ

今日は家族でお金の話をする方法と題して、3つの方法を書かせていただきました。
実はそれぞれ、別々の切り口で書いてきましたが気づかれましたでしょうか?

方法その1=How to(どうやるか)
方法その2=When(いつやるか)
方法その3=What(何を話すか)

この中で、私が最も大事だと思っているのは、方法その3のWhat(何を話すか)です

世の中、分かりやすいHow toにあふれていますが、手段は手段でしかないです。

大事なのは何を話すか。

それがしっかりしていれば、意外とどんな道具を使っても、または使わなくても話せると思います。

もし、話にくい、考えがまとまらないということがあればお気軽に相談ください。


いかがでしたでしょうか?

今回はこれまで書かせていただいた「家族でお金の話をする」ために、
どうやるかについて書かせていただきました。

多くの方がお金の話はしづらいとお考えと思います。
でも今回のnoteを読んでいただければ、お金の話をする前に話すことがありそう、と感じていただけたのではないでしょうか?
(もしそう感じていただけたなら本望です!)

今回も読んでいただきありがとうございました!
発見があった、分かりやすかった、などあれば是非スキ・フォロー、Twitter(X)のDMなどよろしくお願いいたします!

では、また次回のnoteで!

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