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「なんでそんなに自信満々なんですか?AIに仕事奪われるような世の中になるのに将来不安じゃないんですか?」

先日、ある方から
「なんでそんなに自信満々なんですか?
 AIに仕事奪われるような世の中になるのに将来不安じゃないんですか?」という事を言われたのでちょっとそんな話をしようかと思います。

まず、大前提として私は超のビビりです。もしその方に私が自信満々に見えたのであれば、多分餃子食べた後での幸せオーラ(という名のニンニク臭)が漂っていたんだと思います。

さて、冗談はさておき。
基本的に誰でも将来に対して不安はあると思います。その量が他の人より多かったり少なかったり。また、他の人に見せていたり見せていなかったり、というだけだと思います。

AIは人の仕事を奪うのか

前述の「AIに仕事を奪われるか」に関しては下記の2冊辺りを参考にしていただければと思います。

どちらの本も「現在ある仕事でAIが代替する仕事は出てくる」とは書いてあるのですが、それが必ずしも「AIが人の代替になる」という訳ではないと思っています。

1つ目の本では「AIに知性はない」という事が書かれています。ここでいう知性とは4つの力がかみ合っています。
その力とは動機・目標設計・思考集中・発見の4つです。

・動機:解決すべき課題を定める力
・目標設計:何が正解か、どうなったら解けたとするかを定める力
・思考集中:考えるべきことを捉え、解く上で検討すべきことを絞る力
・発見:課題を説く要素、正解へにつなげる要素を見つける力

動機と目標設計

今現在のAIには「思考集中」と「発見」の2つしかできないとのこと。
逆に「問題を問題とみなす力」と「どうなったらその問題が【解決した】という状態になるのか」を考えれるのは人間が出来る事だという事。

これは何故ならば「問題は前後のコンテクストで答えが必ずしも一律にならない」からなんです。

「お腹が痛い」という問題があったとした時にその前の情報が
「(朝から何も食べていなくてお腹がすきすぎて)お腹が痛い」
「(さっき食べた晩御飯の何かに当たった感じがして)お腹が痛い」
「(笑いすぎて)お腹が痛い」
では「問題は何なのか」そして「どうなったらその問題が【解決した】という状態になるのか」がすべて違ってくるんです。

問題「(朝から何も食べていなくてお腹がすきすぎて)お腹が痛い」
解決→何か食べて腹を落ち着かせよう

問題「(さっき食べた晩御飯の何かに当たった感じがして)お腹が痛い」
解決→整腸剤を飲んで様子を見よう

問題「(笑いすぎて)お腹が痛い」
解決→ちょっと落ち着こう

Twitterで長らくFollowさせていただいているKittyさんという方も、
以前↓のようなことをおっしゃってらっしゃたがまさにそれ。

属人的な仕事

またもう一つは「属人的な仕事を作る」という事。

属人的な仕事とは文字通り「その人にしかできない仕事、人に帰属する仕事」という事です。では属人的な仕事とはどんなものでしょうか。

・Excelでショートカット・関数を覚えてその人だけが動かせるファイルを作る
・難しいプログラミング言語を使ってその人だけが動かせるシステムを作る
・周りに英語の喋れない人の中で自分だけが出来る英語を使って、会議の主導権を握る

これらは「属人的な仕事」とはかけ離れていると私は思っています。何故ならば、同じことをすれば他の人でもできるから。
上記の例は「属人的な仕事」ではなく「属スキル的な仕事」なのかなと思っています。特定スキルを身に着けて同じことをすれば出来てしまう事、は私は「属人的な仕事」だとは思っていません。むしろそんな仕事は「ほかの人も回せるようにプロセスだけ作ってあげてさっさと他に渡してしまえる仕事」だと思っています。

履歴書に書ける事っていうのは
極論『他の人も努力をすれば真似ができてしまう』事が多いです。
最年少〇〇営業マンは世に腐るほどいますし
社長や執行役員だって、役職だけなら自分で会社立ててなれるし
TOEFL/TOEIC満点マンもOnly oneにはなれないし
MBAだって同じです
(ここではどれが凄い・凄くないではなく純粋に『真似出来る』という事です。当然ながら数の大小はありますので『レア』か、という点では当然レアだと思います)

私が思う「属人的な仕事」は
①その人が生み出せるクリエイティビティ
②その人がいる事で「何故か知らないけど」スムーズに進む仕事
③その人がいる事で「本来ならありえなかった」人/会社との「新しい仕事」を生み出す事
かなと思っています。

①その人が生み出せるクリエイティビティ
①は半年ほど前にこんなことを書いています。

よく「若いからクリエイティビティがある」という文脈で語られることがある。私はそれは必ずしも正しいとは思っていない。よくクリエイティビティとは「いいアイデアを考える力」だと思われているが違う。前にも記載したがクリエイティビティは「生み出す」力だ。「いいアイデア」は形にしなければ「アイデア」ではないのだ。クリエイティビティではないのだ。それは独りよがりの妄想である。クリエイティビティは新しい答えを「生み出し」てこそであり、そのためには「アイデア」×「行動・アクション」が伴わないといけないのだ。
だから若くても「アイデア」はよくても「行動」が伴わなければそれはクリエイティビティではないし、年配でも今までにない「アイデア」を「行動」で形にできればそれはクリエイティビティだ

要は、新しい物事を考える力(上記のAIのセクションの「動機」に近い)とそれを形にするための行動力がないといけないという事ですね。行動力の中には「自分だけでは出来ない事を他の人をうまく使って通す」ネゴシエーション力なども含まれてきます。

②その人がいる事で「何故か知らないけど」スムーズに進む仕事
よく、「特にプロジェクトに凄い貢献しているわけじゃないんだけれども何故かいると物事がスムーズに進んでプロジェクトがうまくいくことがある人」っているじゃないですか。あれってまさに属人的な仕事だと思っています。
私はそのような人達を「妖怪ヒトタラシ」と呼んでいます。

妖怪ヒトタラシは過去の経験値や他の人との関係性や得た信頼感だったりを使って何故か物事を進めてしまう人。かつ何が凄いってうまく言えないんだけれども凄い人達。
①のネゴシエーション力も若干ここと被るところがありますが、あえて別建てをしたのはネゴしなくても進んじゃう事があり得るのが妖怪ヒトタラシの凄い所なんじゃないかな、と思っているからです。

③その人がいる事で「本来ならありえなかった」人/会社との「新しい仕事」を生み出す事
そして③は①と②を組み合わせ、昇華することで出来あがる最高の属人的な仕事だと思っています。

そしてそれはしっかりとSelf Confidenceに結び付いていきます。
Anker JapanのCOO猿渡さんも下記の様に仰っています。

本来ならありえなかった人/会社との「新しい仕事」は当然ながら「前例がない」が故に、周りは煩いし失敗したら怒られるし散々。

ただ、一度でも自分の中での「前例」が出来れば後は周りからどう見られようが知ったこっちゃないわけですよね。

失敗は成功の母、とよく言いますが成功し続ける迄やっていれば失敗は失敗ではなくあくまで「過程」なわけで。

まとめ

今の自分の仕事をAIだろうと周りの人だろうと「スキルベース」で競っている間は、一生「自分の仕事は誰か(何か)に奪われるんじゃないか」という強迫観念に苛まれると思います。

そういう意味で「自分に紐づく属人的な仕事(またはそれをした経験)」って何だろうって深く考えるのってとても重要なんですよね。

転職の準備をするときにも「あなたが弊社に入ったらどんなメリットがありますか」という質問もあなたじゃなければいけない理由が見つかっていなければ一生答えられないし、「英語でマネージメント層と会話ができます」という訳の分からない回答をしてしまったりするかもしれません。

転職をしないにしても「自分が今の仕事をやる意義」がしっかりと見つかっているのといないのではモチベーションとしても大きく違ってくるでしょう。

自分自身を見つめなおして
動機と目標設計を常に意識して考えられるようになる(何が問題でどうやったら解決できるのかを考える)
属人的な仕事をする

をじっくり考えてみてはいかがでしょうか。

最後に

ここまでお読みいただきありがとうございます。
普段はTwitterで餃子おいしい、みたいなことしか呟いていないのですが、久々に真面目にいろんなことを書いてみました。

もしご質問等あればTwitterの方で絡んでいただければ幸いです。答えれるものは頑張って答えます。わからないものはしっかりわからない、とお答えいたします。

DM開放はしていないので、フォローしていただけるとありがたいです。

これからもNoteでも色々発信していきますのでNoteでのいいね、フォローも是非是非よろしくお願いします!

長い間お時間ありがとうございました!


追記
有料ですが、現職にエージェントなしで転職したときの話も書いていますので、ご興味ある方はご一読下さい。


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