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商店街に学ぶマーケティング
こんばんは。
本日は仕事の合間に寄った大阪天満宮横の商店街で感じたことについてです。
皆さんは今の商店街についてどのようなイメージを持っているでしょうか?
「商店街はもう衰退していく一方でしょ」とか「行ったことないからよくわからん」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ちなみに私は、商店街というと最近時代の流れもあって厳しいんじゃないの?という意見を持っていました。
実際にニュースでは商店街がシャッター街に変わってしまったという悲しい情報も度々耳にします。
昔は商売の中心にあった商店街が今や大型店舗や通信販売の普及によって全く人が集まらず・・・なんて時代が訪れています。
しかし私は本日の体験で”商店街こそが商売の本質”なんだと強く感じました。
本日は商店街から学んだ”可能性”を自分なりにまとめました。
商店街が衰退している理由
商店街が衰退している理由として、地域の過疎化によりそもそも訪れる人口が極端に減ったことが挙げられます。
実際に皆さんの生まれ育った地域では小学校の廃校や企業の人材不足などの人口減少に関係して引き起こされている問題を耳にしたことはないでしょうか。
人口が集中している東京を除くとほぼ全ての地方自治体が人口減少に悩まされていると言えます。
また、次に通信販売や交通インフラ普及による流通の加速があげられます。
特に通信販売の普及は市場に大きな影響を与えました。
家でくつろぎながら購入が出来る。店舗を持たない分安い。そして当日に届く。
控えめに言ってヤバいです。
実物を見れないなどの懸念点はありますがそれを差し引いても消費者の選択肢には常に入ってくるでしょう。
大型スーパーではその1店舗で生活するために必要な全ての物を購入できることもあり、大型スーパーの台頭も大きく影響はしています。
様々な要素が商店街を圧迫してきているのは事実ですが、マーケティングという視点においては商店街にしか出来ない事も数多くあります。
次に自分の目で見て感じた商店街の強みや生き残り戦略を記していきます。
商店街の強み
商店街は主に道路を横断するように作られていることが多く、周りには古くからある住宅や商業施設に囲まれています。
(全国の商店街がそうかは分かりませんが私の地元や知っている田舎地域の商店街はこの条件に当てはまっている)
こういった場所に大型スーパーを設置するのは難しい。
そのため少なくとも近隣住民の購買選択の大枠を占めるのは商店街ということになりす。
さらに昔ながらの買い物を楽しみたいという方々には商店街は外せない選択肢になります。
(ちなみに私の祖母は商店街でよく見かけます。笑)
消費者の選択肢が多いとそれだけ集客に苦戦することになりますが、商店街には他の選択肢に負けない強みがまだまだあると考えています。
精肉店に学んだバンドワゴン効果
本日の商店街で一番行列を作っていたのが精肉店でした。
精肉店とは言っても顧客の目的はコロッケや豚カツといった小腹を満たす物です。
何故こんなに行列ができていたのかの要素は
・昼休憩のサラリーマンや買い物に来ている主婦やご年配の方々の小腹を満たすのにもってこいだったから
・とにかく安いから
・寒い中で熱々の物を食べたいから
などの商品が持つ魅力があったのは大前提。
しかし私が最も注目した要素はとにかくおばあさんの手際が悪いという点です。
失礼ですがわざとやっているのか?と思うくらいとにかく手際が悪かった。
(わざとやっているという可能性もあります・・・。)
人は行列があると並んでしまう。という習性はみなさん一度は聞いた事があるのではないでしょうか。
アメリカの実験でこんなものがあります。
一人の男性が道路に出て空を指差していると「邪魔だ」という苦情が相次ぎました。
当然のことですよね。
しかしこれが三人に増えるとどうなるでしょうか。
なんとバスが20分待ちになる程の行列ができ人々が空を見上げていたそうです。
似たような事象で小さい頃にテレビで次のような実験を見ました。
何もない場所に一人が突っ立ているとみんな目にもとめません。
しかし同じ場所で十人の列を作ると不思議なことに何もない場所に続々と行列ができました。
最後尾の人に「何に並んでいるのですか?」と尋ねると嬉しそうに「わからないんだ」と回答が返ってきました。
これをバンドワゴン効果(他人が行っていることや人気がある物を追い求める心理現象)と言います。
この事例を活かすことは新規顧客を集めるうえでも有効な手段になってきます。
例えばあえて店舗を小さくしてみたり、数量限定のお得な特別メニューを作ってみたりとやり方は皆さんの中でも思い浮かぶと思います。
「あのいつも行列できている店行ってみよう」と誘われた経験がある方も多いと思いますのでこのバンドワゴン効果を利用したマーケティング術も生かしてみてください。
居酒屋に学んだ二毛作戦法
次に居酒屋に学んだ二毛作戦法についてですが非常にありきたりで割と多くの
居酒屋でされていることかと思いますが、昼は弁当夜は居酒屋というやつです。
(弁当だけでなくランチをしているところも見かけます)
立ち寄った商店街でも平日の昼間というなかなかサラリーマンが飲みにきてくれない時間帯にサラリーマン向けのお弁当を販売していました。
居酒屋としての機能を果たさない時間帯にターゲット層に向けた商品提供という柔軟な考えは店舗が生き残っていく上で必要不可欠な部分です。
もしかすると「そんな居酒屋があることぐらい知ってるよ」と思われる方が多いかもしれません。
しかしここで大事なのは自分の事例でどう取り入れられるか?という視点です。
今あるアイデアは全てコンサルしていくうえで重要なヒントになります。
昼は主婦向けのヨガ 夜は小学生向けのダンス教室
昼はカフェ 夜はバー
など二毛作に転じるアイデアも考えれば無限に出てきます。
大切なのは目で見たもの耳で聞いたことをいかに自分事として捉えるか。
人は自分の見たいように物事を見ます。
それはポジティブなこともネガティブなことも同じです。
例えばスポーツ選手が同じ怪我をしても人それぞれ感じることは大きく異なる事があります。
Aさんは「最悪や。怪我している間に周りと差をつけられる」と考える
Bさんは「してしまった怪我は仕方ない。この期間で肉体を強化してパフォーマンスをあげよう」と考える
Cさんは「怪我をした人の悔しさが分かって良かった。今後同じ怪我をした人にアドバイスをできる人間になろう」と考えるといったように本当に人それぞれ考えることが違うのが事実としてあります。
これと同じように日常の出来ことから得られる様々なヒントを
・気付く人
・認識はするけど深く考えない人
・全ての出来事から学び実践する人
のように同じ日常の中でも成長する人が分かれていきます。
今回の件では物事の捉え方についてを学び、今あるサービスから自身のクライアント様の事例にどんどん生かしていけるような毎日を過ごそうと考えました。
自分はこれから日常の過ごし方にこだわり成長していきます。
最後のまとめ部分で少し伝えたいことが複雑になってしまい読みづらい文章だったと思いますが最後までご覧いただきありがとうございました。