【Race Report】Coupe du Japon 京都美山
大会名:Coupe du Japon 京都美山Stage
開催日:2023年10月28-29日
開催地:京都府・美山大野ダム公園
天候:晴れ
コンディション:ドライ
カテゴリー:男子エリート
コース:XCC 0.80km × 8Laps = 6.40km
XCO 3.00km × 9Laps = 27.00km
リザルト:XCC 優勝🥇
XCO 優勝🥇
-使用機材-
ホイール:DT Swiss XRC 1200 Spline 30
ドロッパーポスト:DT Swiss D 232 One
バイク:Canyon Lux World Cup CFR
タイヤ:
XCC Maxxis Aspen 29×2.25 1.3ber
XCO Maxxis Ikon 29×2.25 1.2ber
グリップ:Ergon GA2
ウェア:Sunvolt S-Ride Proパフォーマンスセパレートワンピース
グローブ:Sunvolt S-Ride エアログローブ
ボトル:Beka
今年ももうマウンテンバイクラストレースとなるCJ最終戦を迎えた。
会場は昨年からCJで使われるようになった京都美山。
八代さん主催の大会で元ホームコースと言ってもいいかもしれない。
MTBコースにしては標高差が低くその分スピードコースとしての特徴がある。関西シクロクロスでも使われているがMTB用にリメイクされたのが今回のコース。
アジア選手権と重なりトップメンバーの参加がない分メンツは薄かったがここで何としてでも結果を残したかった。
恩師八代さんの大会でエリート初優勝することを目標にレースに挑んだ。
先週のジャパンカップでは追い込み練習のしすぎで疲労感をレースに引きずってしまったので今回はしっかり休養に当てた。
連戦の疲れもあると感じたのでまずは身体をリセットすることを心がけた。
そのおかげか土曜日試走の時は先週とは比べ物にならないくらい身体の感覚は良かった。
踏んだらどこまでも行けそうなイメージ。
コースは2.3周程したら覚えることができたのでそこからはリズムを掴むために周回。
1周だけタイムを取るために9割の力が走ったがその時も良い感覚だった。疲労が抜けたおかげか力が路面に伝わっている感覚を実感。
タイヤはMaxxis Aspenを選択。先週との変更点はサイズを2.25にしたこと。
転がりを考えコーナーを攻めれるAspenがこのコースにマッチしていた。
相性は抜群で最もコースにあったタイヤなのではと感じるほどだった。
しっかりリズムを掴むまで走り込むことができた。
XCC
試走を終えXCCに向けて軽くウォーミングアップ。
試走で9割の力で走ったので少し身体に刺激を入れた程度に抑えた。
今回はローラー台ではなく実走で。久々に実走で行ったが非常に感覚が良かった。ローラー台ではそこまで心拍を上げることができなかったが実走だと走ってるだけで心拍を上げることができた。
短時間で満足のいくアップができた。
スタートは1列目の端っこを選択。
コースがほぼシングルトラックで抜きどころが少ないので先頭で逃げ切ることを目標。そして20分の短時間高強度レースなのでしっかりと踏みタレないように気をつける。
スタートは上手く行きトップでコーナーへ。
序盤から単独となったので後続とのタイム差を気にしつつ自分の走りに集中。
高速ペースで周回を重ねるごとに後続を引き離すことができていた。10秒つけてその差を維持することにシフトした。
スピードが速いので10秒でも実際にはかなりの差が離れていると感じていた。
身体の調子も良くロードレースやトラック競技で鍛えたスピードで負ける気はしなかったので自分を信じた。
終始安定した走りができ最後まで逃げ切り1位でゴール。MTBで久々の1勝となった。
感覚的にも非常に良かった。
最近感じられなかったトップを走る緊張感と集中力を思い出すことができた。
XCCでの勝利は翌日の自信に繋がると感じた。しっかりと回復を心がけてXCOに向けて切り替え。
XCO
天候が一変し午前中は雨。
予報では雨マークはなかったので内心焦ったが自信はあったので特に気にはしなかった。
しかし現地に着くと予想以上にドロの付いたバイクを見て驚いた。かなりの雨が降っていたみたい。
実際にユースやマスターズのレースを応援しつうコース状況を見てかなりのウェットコンディションに変化していた。
多少雨が降ったとしてもAspenで走る予定だったが厳しいと判断してIkonに変更。ドロのコンディションに対応するためにも空気圧は低めに設定。
身体の方はXCCの疲れを感じることは無く良い感触。レースに向けて集中力を上げることができた。
アップは昨日と同様に実走で。XCCでのアップがかなり好印象だったのでXCOでも採用することに。しっかりと身体も温めることができた。
レースのプランとしては逃げ切り。
シングルトラックにトップで突入し維持する作戦。ウェットコンディションで走りづらいので先頭で走るほうが有利だと考えていた。
スタートは1列目の昨日と同じ場所。
集中できていて良い感じ。
上手くクリートキャッチをし作成通りにトップで芝生区間に。そしてシングルトラックもトップで突入できた。しかしシングルトラック早々にスリップしてしまい4番手に後退。差もできてしまった。
久々のウェットコンディションに苦戦を強いれられ序盤は全く走ることができなかった。周回数も普段より多いのでまずはコンディションに慣れるため序盤は時間をかけた。
周回を重ねるどこにウェットコンディションにも慣れていくのを実感していた。雨で路面もシャバシャバ状態になっていきIkonには最適なコンディションになってきた。
4周目から追い上げ開始。この時先頭とは1分半の差があり追いつくには厳しいと感じたが諦めずに自分の走りに集中。
すると慣れてきたこともあり自分でも驚くほどにタイム差を縮めていくことができていた。どんどん近くなってくるライダーに希望が見えてきた。自分でも実感できるくらいにゾーンに入っている集中力で走れていた。
タイヤを今回はマッドというよりセミウェットを選択したので砂利の登りと芝生区間のスピードを意識して走行。転がり抵抗が有利な区間で差を縮められたと感じた。
そして残り3周時という丁度良いタイミングで先頭を捉えた。1分半のビハインドから一気に追い上げることに成功した。
残り2周でトップに立ち後続をひき離すことができたので自分のペースで限界まで追い込むことを意識。独走中はミスをしないためにも細心の注意を払い自分を奮い立たせた。久々のトップを走る感覚が最高でずっと続いてほしかった。
最終周回ではコースコンディションがガラッと変わりネチョネチョのマッドコンディションに。ずっと調子の良かったIkonでは全く対応できなくなり苦戦しましたが、後続から逃げ切ることができ1位でゴール。
男子エリート初優勝🏆
恩師八代さんの大会で初優勝を飾れて本当に良かった。沢山のチームメイトの方々や応援をいただいてる方々に祝福され今日結果を出すことができて嬉しかった。
前週と比べ自分でも全く違う感覚でレースを走れた。連戦の疲れを回復に充てたことが大きな要因になったと感じる。練習は強くなる上で欠かせないものだが休むことの重要性も今回のレースで実感。
機材トラブルも無く自分自身の走りに集中できた。今シーズン最終戦でようやく結果を残せたレースになった。来年はシーズン序盤から今回のような調子で走るためにも準備していこうと思う。
沢山の応援、サポート、いつも支えて下さるサプライヤー様、ありがとうございました!
立命館大学自転車競技部
高本亮太
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