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映画のような恋がしたくて

映画にロマンスはつきものだ.多くの映画には美男美女が登場し,何かしらの形で主人公と関係を構築する.もしくは関係が構築済みである.
純粋な恋愛映画はもちろんだが,スターウォーズのようなSF映画にも多少のロマンス要素は存在するし,むしろロマンスの欠片もないような映画の方が探すのが困難だ.多分.

今回は,今まで僕の見た映画の中からロマンス要素がおすすめの映画を紹介しつつ,僕の恋愛における苦悩を述べていこうと思う.
映画はベタなものが多いと思うけど.

1. ラブアクチュアリー

僕の好きな恋愛映画のうちの1つだ.この映画はクリスマスのロンドンが舞台でオムニバス形式で進行していく.同じ時間軸を進みながら,各所で様々な登場人物たちが恋愛していく.失恋だったり,不倫もあるんだけどね.

キリスト教徒の多い場所のクリスマスって特別だよね.もちろん日本でもクリスマスは盛り上がるけど,海外は気合の入り方が違う.

本編途中に次のような台詞がある.

Just because it's Christmas -    
(And at Christmas you tell the truth, )
to me,  you are perfect. 

単純に和訳するとニュアンスが伝わらないので本文のままで."Just because"って後に続くものをすごい強調していると思うんだけど,それだけ彼らにとってクリスマスというものは神聖で偉大なものだと感じるし,
宗教を持たない多くの日本人にはクリスマスで大々的に愛を伝えるなんておこがましくも感じる.怒られそうだけど.

とにかくこの映画は海外におけるクリスマスの特別性がすごいよく分かるし,その特別性が何気ない会話,シーンまでよりロマンティックにも感じる.
ぜひクリスマスに見て欲しいし,逆に今見ると今年のクリスマスがいつもより少し楽しみになるかも.

ちなみに僕はKeira Knightleyの3角関係の話が一番好きです.見た人はよかったら好きなパートを教えてください.AmazonPrimeで見ることができます.

2. アバウトタイム

これは触れるまでもない名作だし,設定も秀逸でヒロインのRacheal McAdamsも最高に可愛い.話は少しファンタジーで,主人公の家系の男の子はタイムトラベルができるっていうBack To The Futureもびっくりの設定.

僕に似て奥手な男の子が主人公で,僕も過去に戻れたらなって見終わった後は思った.この映画は恋愛だけじゃなく時間の有限性も僕らに考えさせてくれる.

僕からはこれ以上言うことはないのでとにかく見て欲しい.

3. トゥルーロマンス

カンフーとエルヴィスプレスリーを愛してやまないクラレンスとコールガールのアラバマがマフィアから逃げる逃避劇だ.
これは恋愛映画というよりバイオレンス映画なんだけど,もうほんとに最高.
冗談抜きで.

恋愛に限らず,これは今まで見た映画の中で最高なものの1つだ.見る手段が限られてるんだけど,僕はblu-rayまで持っている.

途中,映画史上最もロマンティックかつ過激と言っても過言ではない台詞が登場する.正直そこが見たいがためにわざわざ見ると言っても過言ではない.ぜひ一度見て欲しい.

4. 愛がなんだ

正直この映画は別に好きじゃないし,見て良い思いをしたわけでもないんだけど.ここで触れずにはいられなかった.この映画は主人公の女の子テルちゃんが一途に成田凌が演じるマモちゃんを追いかける話だ.

これが"大人の恋愛"なのかなって思うと心底がっかりした.でもそれは僕がまだ大人ではなかったり,もしくは理想主義であることの証明なのかもしれない.
好きな人のために一方的に自分を捧げるテルちゃんも分からないけど,自分のことを好きな相手を都合よく扱うマモちゃん,ヨウコちゃんにも訳が分からない.唯一理解を一部示せたのはナカハラだけだよ.

それくらい僕には登場人物の分からなかった映画だけど,映画の印象は抜群に残っている.もし良かったら見て欲しい.

5. (500)日のサマー

一番紹介したかった映画だ.圧倒的熱量で書いていきます.
この映画は主人公のトムがサマーと出会い,その恋が終焉するまでの500日間を描いた作品だ.
時間軸がバラバラに描かれていて,交際終盤に別れそうな雰囲気を漂わせながらまたIKEAにデート行く様子が描かれたと思ったら,交際序盤にIKEAにデートに行ってラブラブな様子が描かれたりといったように対比を用いながら二人の様子が描かれている.
ストーリーはありきたりだけど,見せ方が上手で飽きないし,良い作品になっている.

音楽や建築が好きで,恋愛するには内向的なトムは僕に似ていてとても共感が湧くし,彼は悪女なサマーにすごい振り回されているんだけど,一喜一憂する姿や,別れても諦めきれない姿が僕にそっくりだ.特に下の”You make my dreams”が流れるシーンが好きすぎる.
僕が恋をしていた時って世界がこんな風に見えていた気がする.

僕は"恋"とか"愛"とかってよくわからない.
でも分からないなりに,トムと同じように"愛"は素晴らしいものだと僕は信じている.だって,世界が動画のように明るく楽しいものに見えるんだよ.
The SmithやThe Beatles,Belle and Sebastianなんかといったバンドも登場するし,小ネタも面白い.とても僕向きの映画だった.
でももちろん映画としても面白いので,ぜひ一度見て欲しい.

最後に,トムはサマーを自分の"運命の相手"って考えていたけど,僕は"運命の相手"っているのか分からない.
でも,僕らが恋に落ちるべき相手っていうのは然るべき場所にて然るべきタイミングで現れるのかなってこの映画を見て思ったし,どちらかというと現れて欲しい.

僕はかれこれ3年くらい恋人がいない.別にいなくて困ったこともないんだけど,人並みに恋愛はしたいとは常々思っている.
映画ばかり見ていると,映画のような恋がしたいなって思ってしまうし,なんなら「(500)日のサマー」の結末のようになって欲しいなってよく思う.

でも工学部にいる僕の周りには女の子がいないし,そもそも人を好きになるっていうことが少ない傾向がある.恋愛したいって言うくせにね.
恋愛をすると僕の時間とお金を費やすことになると思うんだけど,中々そこまでしたいと思わないんだよね.週末は趣味に費やしたいって気持ちの方が強くて.

そんな偏屈で拗らせている僕には,誰かと愛し愛され合う関係を構築するのは難しい.でもそんな関係を構築できていた時,きっと僕の見えている世界はいつもより明るく見えるだろう.

以前の恋人と別れてから,快く時間もお金も差し出せる人にあまり出会えないんだけど,いつかそんな人と出会えたらいいなって思っている.まるで(500)日のサマーのようにね.まあ実際は500日以上経ってるんだけど.

以上のように5本ほど紹介したが,映画におけるロマンスって良いよね.
もちろん希望に満ちて終わる時もあれば,ララランドのように切なく終わる時もあるんだけど.

最後に小沢健二の「愛し愛されて生きるのさ」を貼っておくので,良かったら聞いてみてください.良い曲です.


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