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カモンカモン

GW1日目はいつも行く大好きな映画館へ。
観たのは名作ばかりA24の「カモンカモン」。監督はマイクミルズ。

話は単純で、突然始まった叔父さんと甥っ子の生活を描いた作品だ。
個人的に、今年映画館で観た作品の中で一番印象深い映画だと思う。

僕は子どもやティーンエイジャーの子らが注目される映画が好きなんだ。
ピュアな彼らはいつだって、僕ら大人たちがいつしか見えなくなってしまったことを教えてくれる。

好きな映画館のpop

この映画でホアキンフェニックスが演じるジョニーはラジオジャーナリストとして各地の子どもたちにインタビューをしている。
劇中でインタビューを受けた子らの回答は、セリフではなく実際に彼ら自身が考えて答えたようだ。

そんな彼らのインタビューの様子や、ジョニーと甥っ子のジェシーのやりとりを観ていると、正直僕は落ち込んでしまうような気分になる。

だって、子どもたちの考えや思いに、ハッとさせられてしまう大人になってしまったと思ったから。
窮屈で堅苦しいつまらない大人になんかなりたくないって思っているけど、生きていく中でそんな大人に自分が少しずつなっているように思ったから。

自己嫌悪ってほどではないけれど、何だか少しだけ落ち込んでしまった。

でも子どもたちは物事の本質を見抜くだけの能力のある立派な1人の人間なんだと思うと、それってものすごく素晴らしいことじゃないか!

もちろん彼らも未熟なところはたくさんある。
でも、僕ら大人が彼らを一人の人間として認め、対話を通して、互いに欠点を補っていければ、何だか未来はもっと良いものになると思う。自信がある。

カモンカモン、この先何度も見返したい。
人生に迷ったとき、部下を持ったとき、親になったとき。
目の前に壁ができたとき、ジェシーの言葉を思い出したい。カモンカモン。

この映画は僕らに大切なことを教えてくれて、見終えた後には前向きな気持ちにしてくれる、ものすごくパワフルな映画だ。
ぜひみんなに映画館で観てほしい。お願いね。

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