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gate control theory


脛をぶつけたらどうする?

イラストAC 作者:たたろう様より画像引用

脛をぶつけたら無意識に手で脛をさするであろう。
これこそがgate control theoryである。


機序

Melzack R, et al:Pain mechanisms:a new theory. Science 150:971-979,1965より画像引用
gate control theoryに関連した末梢神経の分類

末梢神経の分類からでも分かることがある。
触圧覚は温痛覚よりも直径が太く、伝導速度が速い。
そのため、脳は触圧覚の電気信号をキャッチしやすい。


修正版

修正されたgate control theory

修正された点👇

・膠様質ニューロンに興奮性と抑制性が存在する
・「中枢制御(central control)」から、「認知的制御」「下行性制御」と改められ、高次機能について明確化された

松原 貴子 他:Pain Rehabilitation-ペインリハビリテーション 第1版 p.35-36,三輪書店, 東京,2011

修正されたものの、否定的な実験事実のため科学的価値は低いとされている。しかし、その後の痛み研究や治療を飛躍的に発展させた功績は大きい。


まとめ

脊髄後角に疼痛制御用の「gate」が存在する。
痛みの情報が伝わると、T細胞から脳へ情報が伝わり(open)痛みを感じる。
さすったり圧迫した情報が伝わると、SG細胞がT細胞を抑制し(close)痛みの情報が伝わらなくなる。

単にモミモミするより、やることに意味を持たせないとね。

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