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感度と特異度-整形外科テストの本質を理解する-


「完全な検査」は存在しない

整形外科テストには同じ目的の検査が複数存在する。
なぜなら、病態を100%正しく判別できる「完全な検査」は存在しないからである。精度を高めるために複数の検査を用いる場合があるが、検査ごとに感度と特異度が示されている。
感度と特異度を理解することは、複数の検査を別の検査と併せて実施する際に必要な知識である。


感度と特異度の表現

ざっくりと表現

感度


特異度


例(整形外科テスト)


まとめ


参考資料

松村 将司 他:適切な判断を導くための整形外科徒手検査法 
エビデンスに基づく評価精度と検査のポイント メジカルビュー社, 2020.
1)Gillard J, et al. Diagnosing thoracic outlet syndrome: contribution of provocative tests, ultrasonography, electrophysiology, and helical computed tomography in 48 patients. Joint Bone Spine. 2001 Oct;68(5):416-24. 
2)Kurosaka M, et al. Efficacy of the axially loaded pivot shift test for the diagnosis of a meniscal tear. Int Orthop. 1999;23(5):271-4.

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