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腸脛靭帯遠位部の繊維構築と大腿ー膝外側支持機構との関連性


文献紹介

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腸脛靭帯の解剖学的特徴

イラストAC 作者:タカボーン様から画像引用

腸脛靭帯とは、大腿筋膜の外側部が腱膜様に著しく厚くなった部分である。
近位は大腿筋膜張筋と大臀筋へとつながり、遠位はGerdy結節に付着する。
股関節の内転により緊張し、外転により弛緩する。
膝伸展により後方部が緊張し、屈曲により前方部が緊張する。ただし、90°〜100°を超えて屈曲すると全体として弛緩する。

林 典雄 他:運動療法のための機能解剖学的触診技術 下肢・体幹 改訂第2版 2012,p113

文献要約

マイクロダイセクション後の膝関節伸展部におけるITT遠位付着部の層状構造(右膝側面図)
ITTの遠位構成束の解剖学的特徴とその運動学的意義

まとめ

・ITT遠位部は浅深3層と7つの繊維束から構成される。
・ITT遠位部が膝伸展動作に伴うパテラの運動制御(内方制御)に関わる。
・ITT遠位部がscrew home movementを補佐する動力源となり得る。
・中間層のⅢ繊維束がLFEとの間で機械的摩擦を受けやすい。

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