電気もない、電波もない、時計もない、タイ山岳民族ホームステイ体験記①
ちょうど昨日、10日間のホームステイを終えて帰ってきました。本当に貴重で最高な体験でした。これから記事をいくつかに分けて振り返っていきます。
どんなところに行ったのか?
タイの北部チェンマイから車で3時間ほど、ランパーン県にあるバーペー村という17世帯ほどが暮らすところです。ここに暮らすのは「カレン族」と呼ばれる民族で、現在の総人口は約400万人ほど。タイだけでなくミャンマーにも広がっています。
水田耕作でお米を作ったり、焼畑で農作物を作ったり、自給自足をメインに生活しています。色鮮やかな民族衣装が特徴的なので、どこかで目にしたこともあるかもしれません。(カレン族の一部には「首長族」と呼ばれる人たちもいてここは観光で有名だったりします)
どんな生活だったか?
電気も通っていない、電波も入らない、時計もない。だから日が登ったら起きて、沈んだら寝る。食べて、働いて、お祈りをして、寝る。都市型の現代人からしたら、究極にシンプルな生活です。
仕事は家族と共同体の生活にとって必要なことをやる。農作業、焼畑、水道管の工事、家づくりなど。僕もほぼ役に立たないながらも、一部仕事を手伝いました。
なぜ行こうと思ったのか?
きっかけは約半年前、お世話になっているカトリックのシスターからの誘いでした。直感的にこれは面白そう、こんな経験人生でほぼできないだろうと思い、その場で即決しました。昔テレビでやっていた「世界ウルルン滞在記(世界の村や地方にホームステイする番組)」が好きで、その心をくすぐられたのかもしれません。
海外在住も7年目に入り、どこか「海外に行くワクワク」を忘れかけていた自分にとっては、ちょうどいいタイミングだったのかもしれません。
出発前の心境
とはいえ、実は出発前までは行こうかどうか悩むくらいウダウダしていました。発信、投稿している通り、最近は人生も仕事も目まぐるしく変化し、毎日が自分にとって勝負で空白のない日常を送っていたからです。そんな中で10日間もブランクを作ることなど考えられず、チェンマイ行きのチケットさえも前日に予約したくらいです。
でも、実際に行って生活を体験してみたら、そんな不安は消えていきました。自分の生きている世界よりもずーーーっと大きなものに触れて、どれだけ狭い世界でとらわれて生きていたかがよくわかりました。
次回以降は、実際の体験記を書いていきます。
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