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季節が巡るその度にわたしは

朝目が覚めて、君が朝の用意をしながら口ずさんでいたあの歌。今も耳の鮮明に残っているからなんだかやり切れなくなっちゃうね。

君との思い出の曲が流れるその度に、君のことを少し思い出してるよ。

離れるわけがないと思っていたあの頃。

「2人ならなんでも乗り越えられそうだよね」って笑顔で私に微笑みかける君。

その言葉はただのまやかしで、君はただの嘘つきに成り下がる。

離れていったのは君だから、私にはどうすることもできなくて困っちゃうわよ、ほんと。

君からの「おはよう」という言葉。

出かける前に必ずしてくれるおきまりのキス。

朝から幸せ満点で、会社に君が歌っていた鼻歌を歌いながら出勤していたあの頃。

今では誰もお見送りをしてくれなくなった1人暮らしのあの広い部屋。

君が使っていたお揃いの枕にお揃いの歯ブラシ。

君が使っていたものはもう全部捨ててしまったから、君が帰ってこれる場所はもうないんだよ、ごめんね。

だらしない君の寝顔。

夜に目が覚めるたびに見る君の寝顔がたまらなく愛しかったあの頃。

もうあの頃には戻れないと知った今、時が戻ればいいとな思いながらも、少しだけ諦めてしまっているから、どうにもならないよね。

君なしの人生はやっぱり切なくて、寂しくて少しだけあの頃に戻りたいなって。

君と過ごしたことが過去の思い出になんかならなければ良かった。

いつ思い出しても君の良いところしか思い出せないから、なんで思い出は美化されて現れてしまうんだろうって気持ちになってるよ、ごめんね。

嫌なところも含めて愛してしまう自信があったのはどうやら私だけだったなんて今もまだ信じられないよ。

春夏秋冬。君といない季節をまた巡るだけ。

君がいないというだけで味気ない日々になるのはなんでだろう。

春は君と桜を。夏は君と花火を。秋は君と紅葉を。冬は君と雪を。

今ではもう1人で楽しまなきゃならなくなって、でも季節は変わらなくて。季節が巡るその度に、君を思い出すのはなんでだろうね。

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