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猫になる(1) ねことみつめる
うちのねこはよく見つめてくる。
たとえば本をよんでいて、ふとなにか視線を感じる。
感じた先にやつがいるのである。
彼はじっと見つめるんだけど、目があったとたん、薄目でこちらをみる。
なんか目をあわせるって、ねこにとっては戦闘モードを意味するとか。
本人なりにぼくとの争いは避けようとしてくれてるみたい。
ぼくは以前、彼に噛まれたとき、冗談半分で彼を抱っこしてそのままグルングルンでんぐり返ししたんだけど、それがこわかったらしい。
いまだに「コイツ(ぼくのこと)」「怒らす」「こわい」とインプットされてる。きっと。
本人はそれでも野生が忘れられず、ときどき噛んでくることがあるけど。
そのたびにヤバイ。。。という顔をする。しっぽがちぢこませる。
というわけで、上の「でんぐり返し事件」以後、ぼくに対して彼はケンカをふっかけてこない。
なので目をじっとみることもなく、薄目からじっとぼくのことを観察する。
また抱えられてグルングルンされないように。
しかしながら、そんな彼がガン見してくることがある。
それは夜、くらがりのなか。
間接照明のあかり加減でへやのすみにいる彼の目が淡く光りながら闇に浮かんでいて、おっつ、とひるむときがある。
さすが夜行性、そんなときはガン見してくる。
まるで夜ならぜったい負ける気しないといわんばかりに。
こういうねこの野生な姿をみると、いつかねてる間に、首もととか噛んだり引っかかれやしないか、心配になる。。
きょうの一冊
10年以上まえ人気だったブログが書籍化された作品。
ねこと暮らしたい。そうおもいはじめたきっかけになった一冊。
写真をみてるだけでたのしい。なごむ。癒される。
そして著者がまこを飼いはじめたきっかけの文はほろっとする。
うちの子も保護猫なので、この本をよんだあとは、おやつがちょっと増量する。
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