ポメラが恋しい
ポメラDM5というヴィンテージ愛機の電源がつかなくなる→「B」が打てなくなってから数日、
すでにポメラが恋しい。
僕にとってのDM5の最大の魅力はバックライトなしのディスプレイだった。
まるで初代ゲームボーイみたいな液晶で寝るまえにつかっても目が疲れない。
キーボードが貧弱とか、文字変換が賢くないとか、多々不便はあった。
が、バックライトなしの画面が最高すぎて、寝るまえつかう用としては不満点がすっ飛ぶほどDM5はいい奴だった。
2010年発売のちょっとヴィンテージなガジェット、というより文房具よりの道具だった。
乾電池で動いてEインクっぽい画面でただ黙々と文字入力する道具。
PCやスマホとくらべると機能は弱々なんだけど、紙とペンとくらべたらスーパー便利だ。
そんな道具感に親しみをもてた。
あと、風呂上がりに寝る前、ポメラをパカっと開いてキーボードを広げて画面を見やすい角度に調整する。
この一手間が好きだった。
バイクで例えるならキックペダルでエンジンに火を入れる作業とか。
ゆるキャンで流行ったハクキンカイロの火入れの儀式とか。
これから始めるぞ、のひと手間は手間ではあるけどわりと楽しい。
儀式として気持ちの切り替えになる。
ポメラが動かなくなったいま、PCで寝る前に打っていて、画面はダークモードにしているけど、やっぱり目がチカチカする。
Eインクのモニターとか、買ったほうがいいんだろうか。
以前画面がEインクの無印Kindle端末は数千円で買えたけど、そのときのKindle端末が異様に安かっただけで、そもそもEインクって高い。
Eインク仕様のスマホも高い。Eインクって目にやさしくて電気食わなくていいけど、値段が高いわりにそれ以上のメリットがあまりない。
だからあえてEインク端末を買う気になれんのよね。
ポメラを修理する→10年以上前のモデルだから正規では無理だろう。値段も高くつくだろう。
別のポメラを探す→フリマアプリで良さそうなものの出品を待つのも悪くない。でも同じDM5を買っても華奢な作りは変わらなそう。。
Eインク端末を買う→高い。気乗りしない。
じゃあもう紙とペンで書くか!って気にもならない。
てことで、しばらくはまたMacBookでポチポチ打つ日が続きそうである。
ポメラDM5、不器用だけどいいモデルでした。