「欲しい! 」はこうしてつくられる&ドーパミン中毒を読む

「欲しい! 」はこうしてつくられるを読む。

・なぜ日産フェアレディーZはオレンジ色だったか?
・なぜティファニー「ブルー」なのか?
・なぜyoutubeやプライムビデオを見終わった後、次の作品のポップが右下に表示されるのか?
・ねぜ映画シックスセンスのオチに惹きつけられるのか?
・なぜメニューに松竹梅の3択があるのか?

こういった一つひとつに人が無意識に選んでしまう法則がつかわれている。

冒頭にもあるが、ふだん自分で選んでいると思っていて、じつはブランドに選ばされていることが多い。

著者は、飛行機にたとえるならただの乗客ではなくパイロットとして自分で選択できるように、と説く。

上の箇条書きで、何でだろう?と思った人はこの本を読む価値があると思う。

例えばサブスクの解除のボタンの色についての記述とか、いちいち「そうなのかー!」になった。

昔から街の看板から電車の中吊り広告、今ではネットの中のいたるところにそういった装置があって、誰かが儲かるような仕組みになっている。

儲かる側はいいかもしれないけど、支払う側にたつことがほとんどなので、ちょっと納得がいかない。

だから、とくにお金を払うときは、どんな仕掛けがあるのか観察する必要がある。

んだけどそれは理想すぎて、日々たくさんの物がワッと押し寄せてきて、観察のかの字もできない。

なので、こういった本は自己防衛のための、合気道的な一冊なわけで、日々そういった視点をもつ訓練が必要となる。



この一冊につながるように、アンナ・レンブケ著のドーパミン中毒を併読している。

どの企業も誰彼にお金を払わせたいから、消費者のドーパミンを刺激する仕掛けをどんどんこさえている。

著者もキンドルを手に入れてから性愛小説にハマったという。

キンドルまで中毒の対象かよ!

そのほかの事例もレコードプレーヤーにコイルを巻いてそれを局部につけて快感に耽る人とか、浴室に限りなく氷点下の環境をつくってだいぶする人とか、人の欲望ってはてがない。

薬物療法もいいけど、結局は中毒の対象が変わっただけだし、中毒していることを観察すること、俯瞰してみること、それと共存することが大事じゃないって話になって、観察するという意味では「欲しい! 」はこうしてつくられるを読むことやハマる仕掛けを観察することに繋がる。


youtuberのヒカル氏がホリエモンchで、昔情報商材を売って儲けていたけど、自分と同じやり方で儲けられるのは数%で、残りの多数は儲けられなくて、罪悪感を感じて情報商材ビジネスは辞めたと話していた。

中毒、とはちょっと違うけど、セールスの得意なヒカル氏がばんばん商材を売る→社会的にいったらマイナス大きい→やめる、みたいな風な流れがもっと増えればいいと思う。


自分も含めて無意識に消費している大人もちょっと残念だけど、勉強しないでも一言語をマッハで吸収する子どもたちがマックとかスナック菓子の味を覚えてしまうのも無理なくて、上記2冊のような視点にたつと、もうすこし長期的にみて良いことに繋がることを学んで欲しいなとも思った。


年末から家族でウノやトランプで遊ぶことがプチブームになっていて、なんてことはないカードゲームだけど割と熱くなって、その間テレビもスマホも一切みない非常に稀な時間が増えている。

こういった経験から、たとえばスマホを無意識に何度もみてしまう癖は、スマホがなかった頃にふだんやっていたこと、例えば今回ではカードゲームとか、より害のない何かをすることがヒントになるんじゃないか。

最近だとAmazonの激安お買い得情報専門のTwitter垢の更新が気になってしょうがない。




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ryosukewexer
うちの子ノエルにちゅ〜るをあげます。