ポメラDM5で寝るまえ打つ
キングジムのポメラDM5で寝るまえにぽちぽち打つのがいい。
というかこの10年以上前に発売されたポメラDM5はこの使い方がベストだと思う。
まず書くことについて。
寝る前に書くことはいい。とてもいい。
なぜなら400字程度の文章を書くことで一仕事やった感になるから。
その一仕事感があると、僕の場合非常に入眠しやすい。
眠れないときって横になって目をつむって悶々といろいろ考えちゃってる。
悶々と堂々巡りなことを考えている=脳が動いている=活性化している→眠れない、の公式。
その点、寝る前に考えていることを文字化すると、ごちゃごちゃ考えていたことを視覚化できる。
なにより頭の中にあった情報をガバッと画面の中に移しかえるような気分になる。
で、ぐっすり眠れる。
これ、本当に効く。入眠まで時間がかかる人はとくに一度試して欲しい。
つづいて、なぜポメラかについて。
このポメラDM5、正直つかいづらい。
画面もキーボードもちいさい。
手が大きいひとには打ちにくい。
ATOKも10年以上前のものだから、変換も遅い。スマホのそれよりおバカさんだ。
でも、こいつはほんと、ミニマル野郎で無駄がない。
だから折りたたみ式のキーボードなんて華奢なつくりをしているのに、いまのところ故障ひとつしない。
シンプルイズベストを具現化したような機体だ。
画面もゲームボーイなんです、初代の。
バックライトなんていっさいなし。
そこがほんとにいい。
いまどきバックライトなしのモノクロ液晶ディスプレイなんて、Eインクくらいしかない。
だから寝る前とかの明かりを落としたくらいの照明化で見るのに目に優しい。
目に優しすぎて見づらくもあるんだけど、液晶の濃度とか間接照明とかでなんとかなる。
お布団のなかで、こたつの上で、パカっとDM5をひろげる。
アイリスオーヤマのめちゃ軽いライトを横にもってくる。
そこで、映画サニーのともさかりえさんの演技がよかったな、とか思い出しながらポチポチ打ち始める。
キーボードがちいちいし華奢だから、扱うときもちょっと気をつかう。
ふだんPCのキーボードは叩くにちかい打ち方もできるけどポメラはちがう。
打たせてもらう、くらいがちょうどいい。
あまり速く打って、出鱈目に打って、ボタンがいつ押し込んだままで戻ってこないなんてことが起こったら、きっとかなり凹む。
だからポメラは開く時から閉じるまで、他のデバイスにはない、ちょっとした丁寧さで向き合う。
その丁寧さも寝る前こころを落ち着かせるためにもいいのかもしれない。
いつもいつも、何かを書くときは最初の一行は書きづらい。
書く前に、ついスマホをみてしまう。
でもポメラさえ手にとれば大丈夫。
ネットもSNSもポメラではみれない。
本と同じくらいのオフラインの静けさがある。
そしてポメラさえひらけば、せっかくだからと一行書ける。
この一行が非常に大事。これさえ書けばあとは思いつくまま手を動かす。
Aと思った。なぜならBだから。
これで2文。あとはそこに文章を肉付けしていけばいい。
400字程度書こうと思って既に1300字を超えてしまった。
それでは今夜もおやすみなさい。
いい夢を。
これを書いてる2024年1月現在、ポメラDM5はアマゾンでは売り切れ中。
メルカリで出品されているけどジャンクが多い。
程度が良くて4000円〜から。
2000円台で買えたらラッキー。
Amazonのレビューをみても8年以上現役で使ってる方もいる。
DM5がポメラ歴代ベストといってる方もいる。
無駄がないシンプルな機種だからって理由って、すごいわかる。
もちろんスマホ+Bluetoothキーボードや、素直にPCで打つほうが全然楽だし便利なんだけど、便利すぎてネットもみれてSNSもチェックできてけっきょく便利すぎてムダも多い。
そんなときそっと丁寧にポメラで打つ時間もなかなかよい。
オフラインならではの不器用さを満喫できる。