CDできく贅沢
部屋の掃除をしていて、以前ハマったクラシック音楽のCD全集がブワッと出てきた。
これを聞きたくなって、リビングには据え置きのCDプレーヤーが2台あるんだけど、立ち上げが面倒。
スピーカーをアレクサで起動、パナソニックのポータブルCDプレーヤーに繋いできくことにした。
ひさびさのCD、めちゃくちゃ音がいい。
録音された空間のなかできいている感じがする。
こんなにもCDって贅沢な音源だったんだなとしみじみ思った。
ipodがでてから圧縮音源が当たり前になって、いまではyoutubeで音楽はいくらでもきける。
もう10年以上CDをきく習慣がなくなってしまって、両耳はデータ量軽めのデジタル音源にすっかり慣れてしまった。
1週間目の風呂!ダイエット後のケーキ!みたいな良さが、今CDをきく行為にはある。
DVD、Blu-rayでもいえるけど、自分のお気に入りの作品がサブスクでいつでもみれるわけではない。
『into the wild』って映画があって、旅好きのバイブルみたいな作品なんだけど、サブスクでみれた試しがない。
こういったマイナーなんだけど熱い作品はソフトを持っておくに限る。
しょっちゅうはみないんだけど、いつでもみれる安心感がある。
カメラのレンズと一緒で、まずはこれぞというスピーカーはあったほうがいい。
スピーカーがあれば音楽はもちろん映画をみるときもつかえる。
うちはタイムドメインのスピーカーを使っている。
コンパクトなものからタワー型のものまで4種類試してみて、いまはタワー型1台のみ手元に置いている。
これがほんとに綺麗な音を出してくれて、でも低音が物足りない。
そこで配線を分けてデノンのスピーカーも一緒に音が出るようにしている。
このスピーカーは90年代のデノンが英国のオーディオを目指して作ったものらしい。
こちらはとにかく重低音が凄くて、中高音がこもる。
だからタイムドメインのスピーカーをメインに、デノンをちょっとプラスするくらいがちょうどいい。
CDプレーヤーは据え置きのものが2台。デノンとオーレックスという80年代の東芝ブランドのものがある。
デノンはアップルすげー!の2015年前後に発売されたもので、アップル製品を直接つなげられるアンプ一体型のもの。
オーレックスは80年代の若者向けに作られたもの。これで80年代のCDをきくと、あの頃らしい澄んだサラウンド感を楽しめる。
据え置き型のCDプレーヤーもいいんだけど、どうしても昔、CDトレイの開閉をするゴムが劣化して何度も修理に出した苦い経験があって、気楽に使えない。
学生時代は数年ごとにこのゴムが切れて、当時は修理センターに持って行って、部品代300円、工賃1万円とかだった。
だから気軽にCDをききたいときは、パナソニックのポータブルプレーヤーをつかう。
数年前に90年代のCDプレーヤーにも一時ハマって、パナ製のポータブルCDプレイヤーは4台持ち。
スタフ屋というサイトを見つけて、ここでの情報を参考に揃えた。
ポータブルはパカっと蓋が開いてCDを入れる。からトレイのゴム劣化の心配なし。
あと、蓋パカで読み込みのレンズが丸見えなので、万一レンズの読み込みが悪くてメンテナンスしやすい。
エタノールで拭いてあげるとか、あとレンズのビームの強弱も調整できちゃったりする。
90年代当時からポータブルCDプレーヤー、そしてMDプレーヤーと、各社のを使ってみて、経験的にいちばんタフで音がいいのはパナ製。
ソニーのものとは個人的に
相性が悪いみたいで数年経つと故障する。
ケンウッド製のものも以前実家から引き上げたけど、南向きの2階の部屋に置いてあったせいか、コード類がケンウッド製のものだけ溶けていた。
その点、パナ製のものは乾電池が使えなくなることはあったけど、完全に故障する機種はこれまでなかった。
いま中古の90年代のものを4台持っているので、たぶん死ぬまでCDはきけると思う。
一周まわってレコードやカセットが流行ったから、そのうちCDも見直されるんじゃないかな。
だって圧縮音源以外でいちばんお手軽にいい音がきけるのはやっぱりCDでしょう。
レコードの音は最高なのはほんと痛感するけど、レコード盤は重いから厳選しなきゃいけないし、色々扱いが大変なのよ。
うちのパイオニアの80年代のプレーヤーも針のストックがあと1個。もう普通に探すと1個五千円とかして、高杉晋作なんですよ。
カセットは本当は使ってみたいんだけど、うちのプレーヤーはゴム劣化でやたら回転はやくて使えません。
ダブルデッキで録音したいぜ。
しばらくCDの音をきいてないならば、押し入れのプレーヤーとソフトを引っ張り出して聞いてみるといいですよ。
当時気づかなかった音の幅とか、クリアな音とか、広がりとか、めちゃくちゃ感動しますよ。