オーディブルと耳勉
最近オーディブルがたのしい。
もともと本は好きだから読む習慣があった。
でもわりとざっくり読んで、たとえば三行くらいまとめてみて、ざっくり理解する感じで読みすすめる癖がついていて、わりとざっくりな理解しかしてないんじゃないかと考えていた。
かといってスマホやサブスクをみればコンテンツは無限にみつかって、それを一文字一文字追っていく時間も根気もない。
結局コスパ、タイパとか考えつつパパっと読む癖がついた気がする。
そんななかでこの前のアマゾンのセールのときにオーディブルの無料体験みたいのに申し込んで、せっかくなので一冊きいてみた。
ヤバい集中力という本で、自己啓発本だから本の構成もわかりやすく、わりとスッと頭にはいる。
この感覚は意外と新鮮だった。
耳勉について気になったので耳勉についての本を読んだところ、読書だといったん頭の中で音声に変換→理解というステップを踏むのに対して、直接音声できくとダイレクトに理解となって、文字→音声変換する労力を省けるらしい。
音声ってせいぜい倍速再生しかできなくて、文字だとザッとザッピングしておおまかな理解ができるので、断然文字派だと自負していたけど、音声いいじゃんってなった。
いまはサピエンス全史をきいている。
数年前話題になっていたとき上下巻ともに買ったんだけど、わりと流行っていたのと、文体がかたくて読みづらかったので、上巻をざっと読んだまま途中でメルカリで売ってしまった。
たしか人類の祖先は狩猟生活→農耕生活にかわり、移住から定住にかわったことで安定した食料を生産できるようになったが、一方で疫病が蔓延するようになった。
そんな記憶がのこってたけどオーディブルをきいたところ、そんな話はでてこない。
ホモ・サピエンス以外にもネアンデルタール人等の人類の祖先の兄弟といえる種もいたけど、ホモ・サピエンスは言語+虚構(ストーリー、宗教等)をうみだすことによって効率的な集団行動をとれるようになり、地球上でトップの地位を築くことができた、云々と。
そのあたりまで聞いた。
サピエンス全史、ナレーションの人はいい仕事をしているのだけど、行間にプップッっとノイズ音があってちょっと聞きづらい。
あと、こちらはYouTubeだけど、途中で辞めるの山下陽光さんとアーティストの下道基行さんの山下道ラジオを定期的にきいてる。
アーティスト色がつよいおふたりが週一回、最近気になったことや疑問におもったことを1時間くらい話す、そんな内容。先週どうしてた?みたいな電話のやりとりそのまんまな雰囲気。でも内容はときどきエグいくらい深くて刺さってくる。
日常のちょっとした疑問とか、世の中をちょっとずらして見る視点とか、なにげに楽しい。
山下さんはSNSやネット上のあちこちにコンテンツを置きまくっていて、自身のブランドの告知をはさみつつも、真面目に熱い思いをぶつけていて、宝探しみたいにネットに潜ってコンテンツを拾いにいく感じがたのしい。
そんなこんなで、コンテンツを耳できく習慣ができた。
いままではソニー製のノイズキャンセリングイヤフォンが優秀すぎて、これ10年ちかく型落ちのものなんだけど性能は十分で、いまだに有線のをつかってる。
いっとき今住んでるとこの隣人に耳の遠いおばあちゃんがいて、テレビのボリュームも歩く音もおしゃべりも深夜以外は大爆音さんがいて、家の中で寝ても覚めてもノイズキャンセリングしてた。
そしたら耳の奥がうずくようになって耳鼻科にいったら内耳炎と。
それから耳をふさぐタイプのイヤフォンには気をつけるようになり、なんかいいのがないかとアマゾンで探してたところ、骨伝導イヤフォンと空気伝導イヤフォンをセールでみつけて購入。
どちらともいい仕事をしてくれます。
どちらもノイズキャンセリング効果はない。というか耳を塞がず、骨伝導は耳付近の骨経由で鼓膜に音を届け、空気伝導は耳のそばに極小スピーカーがあるかんじ。
だから耳栓レスのイヤフォン。ボリュームさえ気をつければ、わりと長時間つかっても耳が痛くなったりしない。
外出時は外の音聞こえまくりで使いづらいので、以前のノイズキャンセリングイヤフォンを使うか、もうひとつワイヤレスでノイズキャンセリング機能つきイヤフォンがもひとつほしい。
ラジオをきかなくなって久しいけど、本をきくとか、YouTubeでコンテンツがきけるとか、ちょっとまえからあったけど全然気にしてなかったラジオ進化系のコンテンツがてんこ盛りにあって、わりとボーっとしてるときに楽しい。