『自作の小屋で暮らそう』を読む
この本が好きで何度も本棚から取り出して読んでる。
カバー絵からも自然に囲まれ動物とかも遊びに来ていていいじゃないですか。
著者は山梨の林の中に土地を買って自分で小屋を建てて暮らしているという。
建築が専門というわけではなく都度必要な情報を自分で調べてなんとなく材料を集めてなんとなく小屋等を作ってしまってそこに住んでいる。
著者の地頭が良いからこそできる技だけど、でも小屋ぐらしのあれこれをDIYしている様子を読んでいると、自分でも何かできそうな気がしてくる。
子どもの頃椎名誠氏の本を読んで著者が旅しまくりの生活を書いていて、いつかそんな暮らしがしたいなの延長上にある小屋ぐらし。
ソロー推しみたいな。
この本に影響を受けてマンション暮らしだけどポータブル電源とモバイルのソーラーパネルを購入した。
本が書かれた頃はまだポータブル電源みたいな便利なものはなく著者は車の廃バッテリーとソーラーパネルで自家発電している。
僕もバイクの廃バッテリーがあったので純正弦波のインバーターを買って電気を使えるようにした。
一応モバイルのソーラーパネルで発電したあまりの電気を廃バッテリーに入れて保管しているけど、廃バッテリーとインバーターの組み合わせは室内では非常に使いづらい。
一方でポータブル電源とソーラーパネルは便利すぎてパネルを窓際に開いてほったらかし発電をして、この一年はスマホをはじめUSB家電はほぼこれで賄えている。
この作品では小屋ぐらしな生活もいいじゃないか的なノリがあって、たぶんこの本を読んだ人の1000人に一人ぐらいは小屋暮らしを始めると思う。
先日著者の名前でググったら著者ご本人のSNSのアカウントを見つけて、「今日はウーバーイーツで○万稼いだ」「小屋暮らしで楽しいと思ったことは一度もない」みたいなポストをしていて、本と温度差があって非常に良い。
本のつづきがSNSで追える。
現状では小屋暮らしは考えていないけど、将来3Dプリンターの家には住んでみたい。
土地さえあれば50平米ほどの広さで数百万円で建てられるらしい。
どでかい家は管理が面倒だしこれから家土地にローン組むのも考えられないし、古民家をDIYするほどの熱量もない。
ちょっとまとまったお金でこじんまりとした家を建てて身の丈にあった物作りをしてみたい。
王道の35年ローンでドカンと家マンション購入とはちょっと視点をずらして、小屋暮らしを真似するのは難易度高め。
でも暮らし方を考える上で、ちょっと見方をスライドさせて別の選択肢を探してみたり。
もっと低リスク、低負担、低ストレスで別プランを考えてみたり。
こうしなきゃダメ!って考えを脇に置いて、住まいや日々の生活のことを考えるにはぴったりな一冊だと思う。