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猫になる(31) ねこと足湯と気のはなし。

最近、毎日足湯することにしている。

ぼくは冷え性で、さむがり。

足のほうからひえてきたなとか。

ぞくぞくっとしてきたなとか。

からだが冷えてもついそのままほったらかしてしまう。

するとだいたいあとで、あたまがいたくなったり喉がいたくなったりする。

からだがかぜっぽくなる。

だからなるべくそうなる前に、からだをあたためよう。

そうおもって、とりあえずさささっとあったまれる足湯用のバケツを買った。


温泉とかにいっても肩までつかってゆっくり、ということはめったにない。

さいしょにどぶんと肩までつかってちょっとあったまる。

あったまったら、あとは腰までとか、足だけはいってボーッとする。


足湯バケツがあるとそんな入りかたがおうちでもかんたんにできる。

ただ、露天風呂とかとちがって、足湯しているあいだ、外の景色をたのしむことはできない。

たかだか5分程度の足湯なので、本をよむっていうのも、なんかちがう。

そんなときは、「ノエル〜」とうちの子ノエルをよんでみる。

するとにゃあああって、すっとんでやってくる。

そう、浴室でいつもブラッシングしてるのだ。

浴室でブラッシングすると、ノエルの毛がそこらに舞ってもだいじょうぶ。

あとでシャワーで流すだけ。

あとかたづけがラク。


ぼくは浴槽のカバーのうえに腰かけて足湯をしている。

浴槽カバーのうえの余ったスペースにノエルが扉からジャンプしてやってくる。

あとは足湯しながらノエルのブラッシングをするだけ。


ねこをさわっていると足湯みたいにからだがあったかくなる。

これなんだろう。

ねこはニンゲンより体温が高いから?

それもあると思うけど、ぼくは「気」的な影響もあるんじゃないかとおもってる。


気って。

高校のとき1年生は合宿することになっていて、夕食後のレクリエーションに気功講座をはじめて受けた。

そして気功マニアな先生中国の服をきてやってきて1時間教えてくれた。

その先生、英語科の担任だったけど、気功マニアで年一ペースで中国にいってるとかなんとか。

気功講座はとてもあやしい時間だった。

けど、講座のレッスンどおりに、ゆっくり呼吸して、ゆっくり体をうごかして、あったかいボールみたいなものをイメージしたら…

感じたのだ。

なんかあったかいやつ。

おおお!って感動しておもわずさけんだら、気功マニア先生が近くまでやってきて「ん、でてますね」って。

それ以来、なんだか理屈はわからないけど、気は感じるようになった。


気って。

夜おふとんにはいってウトウトしはじめると、手足やおなかがあったかくなるじゃないですか。

あのときのあったかさが気とにている。

というか気なんじゃないかとおもってる。

あと、リラックス法で本とかに紹介されてる自律訓練法。

ねそべって、手があったかくなる、足があったかくなる、ってイメージしてリラックスする方法。

あれも気だとおもってる。


何の話だっけ。そう、ねこ湯。

ねこにさわってるとからだがあったかくなるのは気の影響もある気がする。

足湯しながらノエルをブラッシングすると、さわってるだけでもあったかくなる。とくに背中らへん。

ふわふわして気持ちいいし。

さわってあったかくて、これも気…

というかこの状況だとふつうにノエルの体温があたたかい。


そんなこんなで、足湯するときの5分程度の時間はノエルのブラッシングをすることにしている。

からだがあったまるし、ブラッシングもできるし、なんか得した気分。


ノエル的には…

足湯しながらのブラッシングはなんか雑だし、足もとが濡れてるし、ちょっと迷惑そう。

さいきんは大好きなブラッシングもなかばで「ああああああん」ってさけびながら出ていってしまうことも。。

ブラッシングをとても嫌がるにゃんこもいるそう。

うちのノエルもブラッシング恐怖症にならないよう気をつけたい。




今日のおしらせ

kindle本第二弾でました。

noteの『猫になる』シリーズを加筆修正したものです。

kindle派のかたはぜひ。

こちらもございます。


うちの子ノエルにちゅ〜るをあげます。