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猫になるべく負担をかけない通院のコツ【ねこ】


はじめに


うちの猫ノエルは10年前の年末にわが家にやってきた。

それから毎年1回健診を受けている。


猫は寒さに弱い。

だから少しずつ前倒しにして当初は1月→11月受診となった。


うちの子にとって通院はかなりのストレス。

普段もらえないタイミングでオヤツを貰えて、食べている間に洗濯ネットを被せられる。


猫って体のセンサーが発達していて、顔だけでもネットをかけるとシュンと大人しくなる。

爪切りや通院の際は洗濯ネットをかける。これ鉄則。引っかかれない。


キャリーに入れられて玄関を出る頃にはにゃあにゃあとエンドレスに鳴き続ける。

病院ではよくわからん人や動物たちに囲まれて、受診時には体を触られたりデリケートな部分で検温されたり。

猫の目線で考えると、たまったもんじゃない。


人ってわかりあうのは難しいけど、共通言語があるって素晴らしい。猫と接していると痛感する。


通院翌日、うちの子はグッタリ。

寝てばかりだし、食欲も減る。でもおやつはしっかり食べる。

1日経てば元気を取り戻すんだけど、こちらとしてはなるべく負担を減らしてあげたい。


なので、この10年、あれこれ通院の仕方を工夫してきました。

そのなかでとっても効果的だったあれこれを今回はご紹介。


①自転車をつかう


これまで冬でも車内があったかい車をメインに通院してきました。

ただ行きつけの病院がわりと混む道路に面していて時間がかかる。

さらに駅前にあるので駐車場がすくない。
下手をすると駐車スペースの空き待ちをしないといけない。

猫としては終始にゃあにゃあ鳴いている状態。
これにはこちらも焦ってしまう。


今年夏にうちの子の様子が変だった時は、急いでいたのでスクーター&バッグで通院した。

これは失敗。

上の蓋を開けておいたんだけど、換気能力が低い。熱がこもる。

エアコンが効いた待合室でもうちの子がハアハア言い出して、家族に車で迎えにきてもらった。

このときも猫は移動時、ずっとにゃあにゃあ鳴いてた。


そして今回、ミニベロで連れ出したんですよ。

チャリンチャリンと。

移動時間は車やスクーターとくらべると倍以上。

が、鳴かない。

車やスクーターだとあんなににゃあにゃあ言ってたのに。


しかもミニベロって道路の段差を拾いやすい。

ガタガタ揺れる。

だけど猫的には嫌がったりしたりもせず。

いい塩梅の揺れだったよう。

自転車だけがいいんじゃなくて、これからご紹介するキャリーで僕と密着したのも良かったんだと思う。


②ソフトタイプのキャリーをつかう


これも大きい。

メインのキャリーは樹脂製のハードタイプでした。こっちの方が耐衝撃性能で安心なんですけどね。


が、今回はアイリスのソフトタイプ。

これがまた良かったみたい。


心理学の実験で針金製と布製の代理母の実験があったよね。

これこれ。


2種類の代理母(針金製と布製)を用意し、子ザルの反応を観察すると、子ザルは、ミルクを与える針金製の代理母よりも、布製の代理母を好む。という実験。

要はサルの子どもはミルクよりもまずぬくもりを選ぶと。

やっぱりソフトタイプの柔らかいキャリーの方が安心するんだと思う。


③ブランケットを入れる


こちらも上の実験にならった不安対策。

病院につくとうちの子はブランケットに潜るんですよ。

ひたすら自分の姿を隠す。

そのほうが安心するみたい。

だからキャリーに愛用しているモコモコのブランケットを入れてます。

あと、診察待ち時間は猫のからだにタッチしたり、首元マッサージしたりすると安心します。


診察待ち時間はひたすら隠れます


④ショルダー掛けで運ぶ


うちの子は4.7キロ。

ショルダー掛けだとわりと重い。肩がいたい。

でもソフトタイプのキャリーだから、移動時は僕の腰回りに密着する。

キャリー越しにうちの子の温もりが感じられる。

温もりが感じられるって、安心感に繋がるのかなと。


ミニベロ×ソフトタイプのキャリー×ショルダー掛け。

これはかなり猫の安心感を増し増しにしてくれるみたい。

そしてアイリスのキャリーにはメッシュの小窓がついていて、移動中はここから外の景色をずっとみてました。

こういったところも安心要素だったのかも。

重さ対策でいうと、できればソフトタイプでリュック型のキャリーが最高ですね。

こういうタイプ。待合室でもよく見かけます。


さいごに


診察時にキャリーのチャックを開けると、うちの子は真っ先に僕の服の中に潜り込もうとする。

これも猫の通院時のストレスを軽減するヒントになりました。

怖いときストレスが高まったときは、なるべく隠れたい、家族の影に隠れたい。

こういった反応をヒントにして、移動時や診察時は、なるべくくっついてあげる。

また猫のまわりを柔らかい温かいものを置いておく。

このあたりを意識すると通院時のストレスはかなり軽減しそう。


今回うちの子は通院時に殆どにゃあにゃあ言いませんでした。

通院後もそれほど変わった様子もなく通院のストレスは軽減したご様子。


猫って人間の体重の約1/10。

年1回でも、おさんぽ&お出かけしない猫にとって通院は一大イベント。

今回は10年いろいろ試してわかった猫の通院ハックをまとめました。




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ryosukewexer
うちの子ノエルにちゅ〜るをあげます。