
ニワトリか卵か - 聞いた音はマネできるのか?
おはようございます。
雨に負けてしまってランニングができていなかったので、今日再開します。再始動のエネルギーの方が、動き続けるエネルギーよりも大きい気がします。慣性の法則をGoogleで調べていたところです。
タイに住んで数年経ちますが、タイ語は正直まだまだできるようになっていません。タクシーに乗ったり、ある程度の食べ物は注文できますが、それ以上のところまでいけていません。大きな理由は、本腰を入れられていないからです。反省です。本腰を入れられていない一つの理由が発音かな、と思っています。
私たちは聞いた音を真似して、同じ音が出せるのでしょうか。3歳から音楽教室に通っていたので音感はある方だと勝手に思っていますが、タイ語の聞き取りに関しては苦労しています。
タイ人の友達に「カイ」と言われて、私も真似して「カイ」と言いました。違うと言われました。それは鳥という意味だと。
タイ人の友達が「カイ」ともう一度言って、私も「カイ」と言いました。やっぱり違うと言われます。それは卵という意味だと。
私には全く同じにしか聞こえません。このやりとりが続くので友達は教えるのを諦めてしまいます。私も諦めてしまいます。その後、調べてみるとタイ語には「カ」の種類が複数あるということがわかりました。私の脳では同じものとして判断していたのでしょう。
よくある脳のお話ですが、赤ちゃんは生まれて成長するにつれて、脳がいらない能力を捨てていくそうです。おそらく私の場合は、日本で育って「カ」の種類をいくつか区別する必要がなかったので、脳がその能力を忘れていったのだろうと思います。
では、日本語にない音や聞いて判別できない音を出すには、どうしたらいいのでしょうか。
1. 発声方法を知る
どうやって音が出されているかという発声方法を知って、意識的にその音を出すということです。唇、舌、歯という体の器官と息と声を使って、どうやってそれぞれの外国語の音を出しているのかを知るということです。
2. 音を見て、音の定義やその言語の音のルールを知る
音を見て、定義を知ることが必要になってくるかと思います。音は見えるのか?とテクノロジーの話に聞こえますが、発音記号は音を見えるようにする一つの方法です。また、言語によって音のルールがあります。そのルールを知っていれば、違う音に聞こえたとしても、ルールを知っているので意識的に修正できます。
e.g. 英語の子音
この二つの必要性を知っていれば、コーカソイドの先生が目の前にいなくても、自分である程度意識して音を出せるようになるということです。正直なところ、英語を使っている人が全て発音記号を知っているかというと、そうではないと思います。しかし、初めての単語に出会っても、発音記号と発声方法さえ知っていれば、自信を持って発音できるので、近道になるかと思います。読めない単語は理解できないと言われます。会話レベルだけを目指していれば必要ないかもしれませんが、ニュースや論文をどんどん自分で読んでいく、仕事で使って行きたい方には便利かもしれません。
このお話をした理由というのが、日本人が話した英語が聞き取りづらいとか、日本人が英語が話せないとか、話す前から日本人だから英語が話せないだろうと外国人から言われることが時々あるようで、その日本人に対する固定概念も打破したいと思っている方がいれば、何かお役に立ちたいと思ったからです。
私は、日本で育った人でも、英語を使えるようになると信じています。
日本人で英語を使っている方にもたくさん出会って来ましたが、やはりどこかで覚悟を決めて集中的にやり初めて、継続されている方が多いような印象を受けています。
鶏か卵か。発音に関してルールを知ってから試すか (トップダウン)、試したあとでルールを予測するのか (ボトムアップ)。年齢が低い子どもはボトムアップが好きです。先生は多くの事例を出して、子どもにルールを発見させます。子どもは音にも敏感です。ルールを見つけるプロセスが好きで、ルールを見つけた楽しさから学びます。大人はルールが分からないで試せと言われるとイライラします。試して違うといわれると否定された気持ちになるので、大人向けに教える先生はルールを先に教えます。
発音やルールについて知るのは悪いことではありません。効率性、生産性に目が向き始めている世の中だからこそ、発声方法・音の定義について学びながら、実践することが意外と効率的かもしれません。わかっていてもタイ語には適応できていないのが反省なのですが。
今日も最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
ランニングに出かけます。タイ語もなんとか。
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