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世界のkindergarten182

2021/01/29
こどもの居場所を創る建築家。
mission
「世界中から保育園・幼稚園を選べる世界に」
0歳から5歳のこどもには体験・体感は教えることができない。をモットーに日々活動。又、教育者として、京都建築大学校の非常勤講師としても活動中。

今週も世界の幼稚園建築物への散歩。
本日紹介するのは、アメリカにある幼稚園(kindergarten)です。

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今回ご紹介するようちえんは、ボストンにある牧場が近隣にある大自然に囲まれた園舎です。
そこでの学びは、こどもにたくさんの経験と体験ができるようにしっかりデザインされている事です。
こどもは、大人から学ぶことよりも、体験や遊びを通じて学ぶことが実証されているので
その環境作りの1つようちえんをどのように表現しデザインするかをテーマに掲げ、創りこまれています。
まずは、大きな空間を用いて、こどもがこどもに教えることができるように空間づくりがされています。
それは、よくある光景ですよね。
自分が体験したことを友達に教えてあげる。
この、光景こそこどもが学んだことをアウトプットしている状態です。
自分で体験したこと、経験したことなので友達に話すことができています。
その大きな空間は年齢関係なく遊べるようにデザインされています。
その大きな空間から枝分かれのように年齢に応じた教室を用いております。

そして、各教室は大きなガラスを用いた窓があります。
今回は小さな窓。という窓がありません。
これは、牧場という大自然の中で過ごしているよ。
という視覚情報を通して、興味関心を見つけてもらえるように工夫が施されています。
いわゆる小窓や額縁という表現の窓を通して伝えるのではなく
ダイナミックな自然をそのまま感じて欲しい。という想いが込められています。
なので、牧場のかぜを視覚から感じることもできますし、光やかげといったものも自然から体験できるようになっています。
部屋にいながら風を感じるとは、どういうことでしょうか。
イメージできました?

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草や木が揺れると風が吹いていると感じます。
しかしこどもにとっては不思議な光景なんですよね。
木が揺れている。
すごくシンプルです。
では、何で揺れているのか確認したくなりますよね。
そして目でみた情報を頼りに外に出る興味を持ちます。
そして風を体験することができるのです。

このように視覚情報から、今起っている現象に興味を持つとすぐ行動に移すのがこどもです。
こどもは今をどのようにして遊ぶのかしっかり本能で感じてすぐに動きます。

この感覚機能を揺さぶるデザインができているので
大自然がこどもにたくさんのことを学べる。
という理念も伝わりますよね。

毎回同じこと書いておりますが、視覚情報が大事ですよ!!
ということをこれからも伝えていきます。

「こどもたちの興味関心を引くには、視覚情報が1番です。
なので、空間もそうですが、質感、表現力がこどもたちに取って一番の有益な情報になります。
興味を持ち、それから触覚や感覚・舐めるといった行動につながります。」

まだまだ世界には日本では感じることができない建物がたくさんあります。
これからも、参考にしてもらえるような建築物を発見していきます。

よろしければフォローをお願いします。

また、建築家としても活動しておりますので
簡単なご相談がありましたら、お申し付けいただければと思っています。

参考ページ
https://www.archdaily.com/310835/teton-county-childrens-learning-center-wardblake-architects-d-w-arthur-associates-architecture?ad_source=search&ad_medium=search_result_projects


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