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世界のkindergarten133


2020/11/10
こどもの居場所を創る建築家。
mission
「世界中から保育園・幼稚園を選べる世界に」
0歳から5歳のこどもには体験・体感は教えることができない。をモットーに日々活動。又、教育者として、京都建築大学校の非常勤講師としても活動中。

今週も世界の幼稚園建築物への散歩。
本日紹介するのは、スイスにある幼稚園(kindergarten)です。

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今回のようちえんは、色とりどりの木造建築で、光に対して外壁の構成している木材が千鳥デザインなので、十分な日光・日陰を表現できるようになっています。
建物の中も、黄色と木材の色、そしてモルタルの左官仕上げのグレーと中も色とりどりで表現されています。

木材と左官、そしてスチールとたくさんの質感を感じられるように雰囲気から視覚情報へと可視化できるデザインにしています。
なので、スチールで表現された色と、葉っぱなどの黄色とはまた違う色だと認識できるように色の使い方も今回のようちえんでは、環境作りの一貫として表現されています。

1階と2階ではガラッと雰囲気を変えて、
天井も木材を使うことで部屋や建物の雰囲気を視覚情報で表現していますよね。
対比ができる空間を日常で創りこんでいるので、こどもたちはその環境でたくさんの情報を取り入れ、そして頭の中でイメージを起こしていくので私たち大人が意図しない想像を駆り立て可能性の扉を開けていきます。
これは、こどもの興味関心から行動へと現れてくると、上記の扉を開けて行っている状態です。
そして、こどもはどんな空間でも遊ぼうとするので、空間から様々な体験をし学びとっていきます。

その時に重要なのが、今回のように目に入ってくる情報として素材や色などをデザインする必要がある。
ということですよね。

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この外観の木材のルーバーも触りたい。
と思ってしまうのがこどもです。
触りたい。
と思ってもらうためには、その情報をいかにこどもの興味関心へと移行できるかが重要となってきます。

しかし、私たち大人の価値観に当てはまらないのもこどもです。
なので、たくさんの仕掛けを創っておく必要がありますよね。
私たちが意図して創った空間も意図せずできた空間であっても、こどもたちは個性を表現する行動力に溢れていますので、何がどのように体験するかは未知なんですよね。

なので、見て触れて。
という感覚を持ってデザインすることで、どんな空間であってもこどもが学びの空間になるようにデザインする必要があります。
今回のようちえんは、1階と2階で雰囲気を変えています。
それは、1階の素材と2階の素材が違う。
ということを視覚情報に訴えて初めて感じることですよね。
その違いを体で感じることができるのがこどもの毎日過ごすようちえんだからこそ大事だと感じますよね。
今回も色と左官、木材と様々な仕掛けを作られているようちえんでした。

毎回同じこと書いておりますが、視覚情報が大事ですよ!!
ということをこれからも伝えていきます。

「こどもたちの興味関心を引くには、視覚情報が1番です。
なので、空間もそうですが、質感、表現力がこどもたちに取って一番の有益な情報になります。
興味を持ち、それから触覚や感覚・舐めるといった行動につながります。」

まだまだ世界には日本では感じることができない建物がたくさんあります。
これからも、参考にしてもらえるような建築物を発見していきます。

よろしければフォローをお願いします。

また、建築家としても活動しておりますので
簡単なご相談がありましたら、お申し付けいただければと思っています。

参考ページ
https://www.archdaily.com/775653/double-pre-school-facility-singer-baenziger-architects?ad_source=search&ad_medium=search_result_projects


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