世界のkindergarten190
2021/04/27
こどもの居場所を創る建築家。
mission
「世界中から保育園・幼稚園を選べる世界に」
0歳から5歳のこどもには体験・体感は教えることができない。をモットーに日々活動。又、教育者として、京都建築大学校の非常勤講師としても活動中。
今週は世界の幼稚園ではなく保育園を散歩。
本日紹介するのは、フランスにある保育園(DAY CARE)です。
本日ご紹介します保育園は、パリの中に建てられた保育園ということもあり、都市の想いも乗せてデザインされています。
どういう事かと言いますと、都市として景観に配慮する事と、材料の再利用を活用した保育園という事です。
なので、材料が再利用でき、そして地域の景観に合わせるため木材をふんだんに使用されています。
日本ですと、木材促進法という法律が制定されている事で公共建築物の木材利用が徐々に進んできましたがヨーロッパでは木材で高層建築物が採用されているという背景もあり、保育園や幼稚園のような公共建築物は木材を使用することが特に目立っていますよね。
こどもに伝えることは都心部であっても木材をふんだんに活用することで、視覚情報から触覚と森林にいる状態を作ることができます。
なので、樹木に触れることにもつながります。
なぜ、樹木や石に触れることがいいのでしょうか。
それは、樹木や石にもエネルギーが宿っているからですよね。
そしてそれは、乳幼児期の時期程敏感に感じることができるからです。
それは、とても些細なことかもしれません。
しかし、乳幼児期はその些細なことに素直に反応することができます。
これは、こどもが生まれながら持っている個性や感性に反応することができるからですよね。
いわゆる真っ白なキャンバスを持っていることが原因です。
見るモノ、触れるモノ、全てが新しい世界の扉を開くことにつながります。
なので、興味あるモノや興味のないモノもしっかり明確にはっきりと表現してくれるのもそのためですよね。
なので、この保育園では、高層建築物で外壁も内壁も全て木材を活用されています。
なので、外からの表現と中の表現が違うことにも気付いたりすることもきます。
例えばどんなことに気づきますか。
まず、太陽のエネルギーの伝わり方が違いますよね。
いくら木材は断熱性があるといっても、少しばかりかは熱をおびたりしますし
熱や乾燥で木材は反ったりします。
そういう些細なことに興味を持つことができるのが乳幼児期なんです。
なので、このような保育園はこどもに取っては新しい世界が毎日得られることにつながります。
なぜ、毎日でしょうか。
それは、同じ日は絶対ないからですよね。
太陽を遮る雲の厚みや天気によっては触れる樹木の感覚も変わってきます。
そのような毎日を過ごすことでいろんな体験ができます。
それも、樹木からです。
これが、森林や樹木に出会った時にまた新しい体験につながったりしますよね。
私たちは、このようにこどもたちにいかに面白い体験や気づきの場を設けてあげるかがとても大事だと特に西欧北欧文化はすごく考えさせられます。
毎回同じこと書いておりますが、視覚情報が大事ですよ!!
ということをこれからも伝えていきます。
「こどもたちの興味関心を引くには、視覚情報が1番です。
なので、空間もそうですが、質感、表現力がこどもたちに取って一番の有益な情報になります。
興味を持ち、それから触覚や感覚・舐めるといった行動につながります。」
まだまだ世界には日本では感じることができない建物がたくさんあります。
これからも、参考にしてもらえるような建築物を発見していきます。
よろしければフォローをお願いします。
また、建築家としても活動しておりますので
簡単なご相談がありましたら、お申し付けいただければと思っています。
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