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世界のkindergarten162

2021/01/03
こどもの居場所を創る建築家。
mission
「世界中から保育園・幼稚園を選べる世界に」
0歳から5歳のこどもには体験・体感は教えることができない。をモットーに日々活動。又、教育者として、京都建築大学校の非常勤講師としても活動中。

今週も世界の幼稚園建築物への散歩。
本日紹介するのは、ベトナムにある幼稚園(kindergarten)です。

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今回のようちえんは、自然環境を取り入れることで、こどもに音や熱、光を感じることができる。
ということを伝えた建物デザインです。
素晴らしいですよね。
建物を建てる際、自然環境とこどもを組み合わせていく。ということを最初からデザインしているからこそ、自然とどのように共存し、そしてこどもにどのように伝えていきたいかを検討しているからこそのデザイン力ですよね。

何より素晴らしいのが、このようちえん600㎡という限りなく小さい敷地の半分が庭として自然に覆われていることです。
こどもは自然から学んでいくということを実感していないとできないことです。

こどもって言語能力を理解していることもありますが、私たち大人の言葉を全て理解はできないんですよね。
なぜなら、こどもたちは自ら体験したことが全てなんです。
体験もしていないことは、いくら強く注意されても理解できないんです。
こどもは体験するための時間が限られています。
0歳から5歳までと言われています。
その中でも3歳までは特に人格の基盤に大きく関わっていると言われています。

なぜ小学校、青年期に入ってからでは遅いのか。
それは、青年期に入ると理解という知識が入ってきます。
なので、体で感じてそのまま行動できる時期が終わってしまう。
ということです。
これってとても重要です。
なぜなら、5歳までは全てに置いて自分でできると思って行動していますので、
できるまで、いろんな角度から自分で考える力を駆使してどうにかできるように行動します。
それも、個性や直感から行動しているので、素晴らしい集中力を持ってたくさんのことを学んでいます。
この重要な能力が5歳までと言われているのです。
なので、5歳までのようちえん・保育園でおうちで体験できないことをこのようちえんでは自然と共存することでかぜの音・日陰のでき方そして熱の伝わり方が毎日変わります。
それを肌で感じることができる乳幼児期のための施設として今回のようちえんはデザインされています。

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走り回れるように、木々の間に道を作ったり、作らなかったり。
こどもは道の概念がないですよね。
走れるところ、歩けるところが道です。
なので、木々の間を歩いたり、石畳と土の地面を走り回ることでたくさんの触覚を触れることができたりします。

中でも、木々あることで夏の暑い日も風と日陰で涼しく感じることも体験体感することができます。
こどもって目に見えている情報が全てなので、そこからどのようにして遊ぶかそして、自分の場所を見つけたりします。

毎回同じこと書いておりますが、視覚情報が大事ですよ!!
ということをこれからも伝えていきます。

「こどもたちの興味関心を引くには、視覚情報が1番です。
なので、空間もそうですが、質感、表現力がこどもたちに取って一番の有益な情報になります。
興味を持ち、それから触覚や感覚・舐めるといった行動につながります。」

まだまだ世界には日本では感じることができない建物がたくさんあります。
これからも、参考にしてもらえるような建築物を発見していきます。

よろしければフォローをお願いします。

また、建築家としても活動しておりますので
簡単なご相談がありましたら、お申し付けいただければと思っています。

参考ページ
https://www.archdaily.com/941551/mmg-nil-my-montessori-garden-preschool-hgaa?ad_source=search&ad_medium=search_result_projects


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