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世界のkindergarten178

2021/02/01
こどもの居場所を創る建築家。
mission
「世界中から保育園・幼稚園を選べる世界に」
0歳から5歳のこどもには体験・体感は教えることができない。をモットーに日々活動。又、教育者として、京都建築大学校の非常勤講師としても活動中。

今週も世界の幼稚園建築物への散歩。
本日紹介するのは、オランダにある幼稚園(kindergarten)です。

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本日ご紹介しますようちえんは、こどもたちに形・材質を感じて、そこからどのような個性を伸ばすのか。
学びの環境を提案している建築物です。

なので、とてもユニークなのが
4方から見ると建物の形がそれぞれ違って見えるように屋根の形状をデザインしております。
また、パッと見てすぐわかるようにたくさんの木材をふんだんに使用しておりパッチワークのように、隙間に合わせて大きさや長さが全て違います。
そして、材質は同じ木ですが、様々な色を使っています。

このように、こどもの視覚情報にどのようにして学びの体験をしてもらえるかを工夫された、ファサードのデザインとしています。
こどもは目に飛び込んでくる情報が1番です。
そこに興味関心を持つことから、学びの第一歩になります。
なので、私たち大人が率先するのではなく、環境を構築してあげることで
こどもたち自ら、行動できるように工夫されています。
こどもたちには、持って生まれた能力と言うのが隠されています。
この隠された能力を引き出すのは、こども自らの行動です。
私たち大人では、できないことです。

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特に、0歳から5歳にそのような環境で自ら体験・体感できることで、可能性をたくさん見つけることができますし、さらにとんがった能力に気付くこともできます。
この気づきというのは、私たち大人が見たらただの変な遊びかもしれないですが、こどもにとっては素晴らしい遊びで常にインプットとアウトプットをしている状態になっています。
可能性というのは、自ら見つけることができる。
それは、自分の世界に入り込んでしまったこどもの遊びを表しています。
なので、何かに没頭できる環境を構築するのも私たちのすることではなく、こどもたちが自ら創ることができる。
ということですよね。
そんな環境として、私たちはお手伝いができる。という感覚です。

今回のようちえんも、こどもの視覚情報にデザインと質感・材料を表現しております。
このパッと見た印象から触るという行動につながるだけでこどもの可能性が一気に広がったりします。

園内でも同じです。
建物の屋根の形状をそのまま表しているので、中と外で建物の形を観ることができるようになっています。
これは、目に飛び込んできた情報と、自分たちがいる空間の組み合わせが頭の中で想像(イメージ)ができるようになります。
そうすると空間把握能力にも繋がりますよね。
他にも遊びを通して三角の形に対して、自分の実体験と重ねることが自然とできるので積み木遊びでも表現が豊かになったりします。

毎回同じこと書いておりますが、視覚情報が大事ですよ!!
ということをこれからも伝えていきます。

「こどもたちの興味関心を引くには、視覚情報が1番です。
なので、空間もそうですが、質感、表現力がこどもたちに取って一番の有益な情報になります。
興味を持ち、それから触覚や感覚・舐めるといった行動につながります。」

まだまだ世界には日本では感じることができない建物がたくさんあります。
これからも、参考にしてもらえるような建築物を発見していきます。

よろしければフォローをお願いします。

また、建築家としても活動しておりますので
簡単なご相談がありましたら、お申し付けいただければと思っています。

参考ページ
https://www.archdaily.com/36513/day-care-centre-de-kleine-kikker-drost-van-veen-architecten?ad_medium=widget&ad_name=category-kindergarten-article-show


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