世界のkindergarten137
2020/11/15
こどもの居場所を創る建築家。
mission
「世界中から保育園・幼稚園を選べる世界に」
0歳から5歳のこどもには体験・体感は教えることができない。をモットーに日々活動。又、教育者として、京都建築大学校の非常勤講師としても活動中。
今週も世界の幼稚園建築物への散歩。
本日紹介するのは、ニュージーランドにある幼稚園(kindergarten)です。
今回のようちえんですが、自然素材、形からこどもの興味関心へと訴えるデザインとしています。
特に形です。
この庇の形どうでしょうか。
ようちえんと設計段階からある想いがあります。
それは、こどもたちに多角形に光を当てると、いろんな方向に光が反射屈折を体験してほしい。
という願いが込められています。
こどもは素直で、かつ、個性を行動という形で表現してくれます。
この光の体験を毎日の日常で体験できるようにデザインしています。
この体験をおもちゃで表現すると、万華鏡ですよね。
光の屈折反射でたくさんの形を表現できるようになります。
この体験が、こどもたちの頭の中でイメージ(想像力)につながります。
0歳から5歳の乳幼児期は理解という知識がない代わりに何度も同じ体験を繰り返す能力があります。
この何度も体験する。ということがこどもの個性であり可能性を伸ばす貴重な時間です。
なので、このようちえんで過ごしているこどもたちは、光の反射屈折を毎日の日常から学べる。
ということですよね。
なぜ、こんな風にデザインしているのでしょうか
それは、こどもたちには体験や体感は教えることができない。
という認識があるからですよね。
こどもは、大人の言葉を理解できません。
しかし、感受性がとても豊かです。
なので、こどもの周りの大人の気持ちを感じることが出来るため、コミュニケーショをとることができますが、教える。という行為に関しては、全くこどもには伝わらないんですよね。
なぜなら、こどもにとっては楽しい。面白い。痛い。などの体験体感から学び取ることを本能で理解しているからです。
人に何を言われようが、私は今これがしたい。
という素直な気持ちで行動を起こすのがこども(乳幼児期)なので、私たち大人が必死に伝えようとしても、こどもには届かない。
ということですよね。
これを踏まえて、ここのようちえんでは、自然素材・形にこだわりこども自らが学べる環境を創っています。
これらの環境から、こどもは興奮して遊ぶという行動を毎日しています。
まさに、設計とようちえんの想いがこどもに伝わったいい園舎。
ということが理解できます。
ここの園舎はたくさんの環境構築が散りばめられていますので、
また、どこかの機会でお話したいなと思っています。
毎回同じこと書いておりますが、視覚情報が大事ですよ!!
ということをこれからも伝えていきます。
「こどもたちの興味関心を引くには、視覚情報が1番です。
なので、空間もそうですが、質感、表現力がこどもたちに取って一番の有益な情報になります。
興味を持ち、それから触覚や感覚・舐めるといった行動につながります。」
まだまだ世界には日本では感じることができない建物がたくさんあります。
これからも、参考にしてもらえるような建築物を発見していきます。
よろしければフォローをお願いします。
また、建築家としても活動しておりますので
簡単なご相談がありましたら、お申し付けいただければと思っています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?