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世界のkindergarten176

2021/01/25
こどもの居場所を創る建築家。
mission
「世界中から保育園・幼稚園を選べる世界に」
0歳から5歳のこどもには体験・体感は教えることができない。をモットーに日々活動。又、教育者として、京都建築大学校の非常勤講師としても活動中。

今週も世界の幼稚園建築物への散歩。
本日紹介するのは、スペインにある幼稚園(kindergarten)です。

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今回ご紹介するようちえんは、若者向けアパートメントと複合して計画されたようちえんです。
最初からようちえんが計画に組み込まれているので、眺望などこどもがたくさんの視覚情報を感じられるようにしっかり配置からデザインされています。

この建築された敷地は、段々となっていることが最大の特徴です。
なので、この段々になっている土地でこどもが一番視覚情報として訴えるところに配置しています。
この考えは、最初からこどもの施設が入ることが決まっているからできるデザインですよね。
そして、眺望が建物と敷地から得られる視覚情報はこのようちえんだから感じることができる最大の特徴にもなります。

どうでしょうか。
この地平線まで伸びる空の空間。
下を見下ろすと街の景色が見渡せることができ、建物から見て左側は同じように山の傾斜に沿って段々とした敷地に建物が建っています。

こどもたちがいる建物や空間は意外とどのような位置にいるか把握できていないのが現状ですが、お隣さん段々に対して建物が建っていることを視覚情報で得ることによってこどもたちも、頭の中に自分たちがいる建物もあのような形状で建っているのかな。
といううっすらとしたイメージを創り上げることができます。

何事も視覚情報から取り入れているからこそ、素直に自分の立ち位置が見えることにも気付いたりします。
素晴らしいですよね。

私たちが教えることはできなくても、自分のできることを視覚情報でしっかり見ることができるわけです。
逆にできないことも、癇癪を起こしたりしてしまうこともありますが
なぜできないのかを後からゆっくり考えたり、他のこどもの行動を観察したりしてどうやってできるのかを視覚情報から得ようとします。

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今回のようちえんは、アパートメントとようちえんの複合施設でようちえん単体のようなデザインや計画ではないですが
敷地や建物の形状からしっかりこどもの視覚情報というところを意識してデザインされているようちえんでした。

毎回同じこと書いておりますが、視覚情報が大事ですよ!!
ということをこれからも伝えていきます。

「こどもたちの興味関心を引くには、視覚情報が1番です。
なので、空間もそうですが、質感、表現力がこどもたちに取って一番の有益な情報になります。
興味を持ち、それから触覚や感覚・舐めるといった行動につながります。」

まだまだ世界には日本では感じることができない建物がたくさんあります。
これからも、参考にしてもらえるような建築物を発見していきます。

よろしければフォローをお願いします。

また、建築家としても活動しておりますので
簡単なご相談がありましたら、お申し付けいただければと思っています。

参考ページ
https://www.archdaily.com/305415/apartments-for-young-people-nursery-and-park-in-san-sebastian-ignacio-quemada-arquitectos?ad_medium=widget&ad_name=category-kindergarten-article-show


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