漫才 | 二代目井之頭五郎

二人: はいどーも!よろしくおねがいします。

ボケ:腹が減った

ツッコミ:急にどうしたんですか?

ボケ:自分、孤独のグルメが大好きなんですよ。

ツッコミ:主人公の井之頭五郎が食事をする大人気ドラマですね。

ボケ:主演の松重さんもなかなかのご年齢だし、そろそろ世代交代を考えはじめる時期だと思うのよ。

ツッコミ:失礼なこと言うなよ。

ボケ:そこで、2代目井之頭五郎に立候補したいと思うのよ。

ツッコミ:お前にできんの?

ボケ:任せてよ。

ボケ:今日は北海道に出張。お客さん、変わった人だったなぁ

ツッコミ:そうそう。食事シーンの前に必ずお仕事の描写がありますからね。

ボケ:オフィスに猫がいっぱいいて

ツッコミ:猫はいいですよー。癒されますからね。お仕事捗りそうでいいですね。

ボケ:席に着くなり猫耳つけさせられて

ツッコミ:テーマパークみたいですね。

ボケ:いまお茶だしますねって言われて、お茶の入った平たい皿が出てくるし

ツッコミ:(食い気味で)水飲みでお茶出されてる?どうやって飲むんだよ。舌出してちょろちょろ飲むのかよ

ボケ:それにしても寒いなー。歩いてたらなんだか・・・

ツッコミ:来るか!?あの名台詞

ボケ:トイレ行きたい

ツッコミ:それじゃあ孤独のトイレだよ。っつか、連れション以外大抵トイレは孤独。ここは「腹が減った」でしょ。

ボケ:ここら辺は店が少ないな。街の方まで移動するか。(車にのりこむ)

ツッコミ:北海道広いですから、レンタカー借りたんですね。

ボケ:(車に乗り込む。アクセル全開でカーアクション。ドリフトを決める)

ツッコミ:ドリフト決めたぁ!?そんなアクションシーンないでしょ。

ボケ:よし、この店にしよう。

ツッコミ:もっと悩めよ。見応えゼロだよ。

ボケ:どれどれ。冬の北海道なら海鮮は外せないだろ。しかし種類が豊富だな。

ツッコミ:五郎さんがどんなメニューを組むのかも見所の一つですからね。

ボケ:だめだ、空腹で頭が回らない。店員さんにおすすめを聞こう。すみませーん。この店のおすすめは何ですか?ふんふん。ん〜〜〜〜〜〜〜〜。

ツッコミ:ものすごい悩んでます。

ボケ:もう少し考えせてください。

ツッコミ:(強めに)まだ決まらない

ボケ:(ノートを取り出し、なにか書き始める。)一番が海鮮丼で、二番がザンギ定食で・・・

ツッコミ:あみだくじ作ってる?!運任せすぎないか。

ボケ:(グルメレースのBGMを口ずさみながら、あみだくじをたどる)はい、五番に決定。すいませーん、焼き鮭定食ひとつ。

ツッコミ:カービィのグルメレースであみだくじすんなよ。

(注文した定食が届く)

ボケ:さすが北海道。食材が新鮮で色あざやかだ。まるでカービィみたいなピンク。

ツッコミ:惜しいなぁ、例えが下手。さっきのカービィに引きずられちゃってんじゃん。

ボケ:(吸い込む)はぁぁーーー

ツッコミ:カービィじゃねぇか。

ボケ:ご馳走様でした。

ツッコミ:見応えねぇな!人気無くなってすぐ終わるぞ。

ボケ:お会計お願いします。ここって楽天ポイント貯まりますか?

ツッコミ:2代目五郎さんはポイ活するタイプなんですね

ボケ:あ、そう、使えない・・・。じゃあTポイントは?

ツッコミ:めっちゃポイント貯めようとしてる。

ボケ:(ちょっとキレ気味に)使えない?チッ(舌打ち)

ツッコミ:感じ悪ぅぅ!!

ボケ:(支払って店を出るマイム)よーし、腹も満たされたことだし。

ツッコミ:はい、ここら辺からエンディングが流れます。

ボケ:キャバクラ行くか

ツッコミ:(ボケの肩に手を添えて)今夜は孤独じゃないみたいです。ってバカ。

二人:どうもありがとうございました。

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