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出版企画の最強ポイントは「独自の視点」と「〇〇」!

出版はもちろんWEB記事など
あなたはどのようにして企画を作っていますか?

個人が作るブログなら好きなように企画を作れば、もちろんOK。
でも相手が、ビジネスが絡む人であればそうはいきません。

ましてや相手が編集者であれば、確実に面白いものを作る必要があります。
でもこの「面白い」が実にやっかい。

あなたの面白いと、相手が思う面白いは、よくすれ違います。

事実、親子のような仲の良い間柄なのに、土日に遊びに行く場所で喧嘩したなんて痛い経験は誰でもしているものです。

ましてや編集者は赤の他人です。
あなたの面白さがそのまま通じる方が奇跡と言えるでしょう。

人が感じる面白さとは、1,000人いれば1,000通りの面白いが存在し、どれが正解かわかりづらいものです。

そこで今回は編集者が面白いと思う企画のポイントを2つお話しします。

このポイントは「これさえ押さえれば最強レベル」という強力さ。
たった1分で、あなたも面白人間になれること間違いなしです。

出版企画はポイントを押さえるだけで、誰でも面白くすることができますよ。


●最強のポイント①独自の視点


当然ですが、ドライブを想像してみてください。
あなたが運転して、助手席にパートナーが座っているとします。

そのとき、あなたと相手の見ている風景は同じでしょうか?
少し違いますよね?

あなたは事故を起こさないように、車や歩行者の動きに目が行っていると思います。一方、助手席のパートナーは「美味しそうな店がある」「綺麗な景色」など、風景を楽しんでいることでしょう。

つまり同じ車に乗っていても、頭の中に入ってくる情報はぜんぜん異なります。これと同じことが出版企画にも起こります。

たとえば英語の本の企画の場合、
Aさんは、英語=ビジネスだから、TOEIC900点が取れる本を作ろうと思い、
Bさんは、英語=雑談だから、15分途切れない英会話の雑談本を作ろうと思ったりします。

視点の正解として、どっちが正解とかはありません。
あるのはどっちの視点が面白いのかという違いだけです。

あなたの本の企画も同じです。

面白い企画とは「今まで見たことのない独自の視点の企画」ということ。
誰かの二番煎じの企画は面白くもなんともないのです。

●追記:独自の視点の落とし穴


「自分の視点なら簡単!」と思いがちですが、実は落とし穴は潜んでいます。それは大概の人間は普通の人であるということです。

たしかに視点は人によって異なります。
でも普通の人の視点は、どこまで行っても普通です。

つまり他人が見ても面白くもなんともない。
だからこそ「普通の落とし穴」という罠をかいくぐる工夫が必要になります。

その工夫こそが「掛け合わせ」です。

たとえばあなたが10年修行した寿司職人だとします。

そこで「寿司職人が教える“通”と思われる注文の仕方」という記事を書こうと考えました。いかがですか?10年も修行したのであれば面白い記事が書けそうです。

でも「10年修行した寿司職人」に「10年間サラリーマンとして営業に従事」を掛け合わせたらいかがでしょうか?「営業マン経験10年の寿司職人が教える“接待上手”の注文の仕方」という企画が作れそうです。

さらに10年間の営業経験が飛び込み営業ばかりであれば、「飛び込み営業マン経験10年の寿司職人が教える“寿司屋で社長を落とす”注文の仕方」なんて企画も作れるでしょう。

掛け合わせると魅力と深みが出てくる

このように人は今の経歴だけで勝負しようと思いますが、それでは普通の域を出ないのです。そうではなくもっと過去を掘り下げてください。そしてその過去の強みを複数掛け合わせてみるのです。

すると読者が魅力と感じるオリジナルの視点が演出できるようになっていきます。

この考え方をもっと勉強したい方は藤原和博さんの「必ず食える1%の人になる方法」という本を読むことをお勧めします。あのキングコングの西野亮廣さんが「バチクソに面白いから、絶対に読んだほうがいい!」と激賞した本です。

●最強のポイント②マイブーム


地球人であれば、どこの、誰であっても、“推し”を持っているものです。
もちろんそれは編集者も同じです。

実は料理がマイブーム。K-POPアイドルに推しがいる。昔から歴史小説に目がないなど、この話題が出たら何時間でも話せるというテーマがあるはずです。

そのマイブームや推しの企画を編集者に合わせて作れば、採用される確率がぐーーーんと高まります。編集者といえど、やっぱり人間なんですね。

たとえば世界40ヶ国以上に翻訳出版された「人生がときめく片づけの魔法」を編集した高橋朋宏さんは「おなかの赤ちゃんとお話ししようよ」という絵本を若い頃に編集しました。

サンマーク出版なのに絵本?と感じた方は、かなりの出版社マニア。
実はサンマーク出版は当時、絵本を出したことのない出版社だったのです。

にも関わらず高橋さんは絵本を作った。
それはその時、高橋さんの奥さんが妊娠しており、赤ちゃん本に興味があったからなのです。

このように編集者は、自分の「今の興味関心が高い企画」に取り組むケースが非常に多い。

編集者の見つけ方は以下の記事を見ればわかりますので
それを参考にしながら意中の編集者を探してみてください。

そして彼らのSNSをチェックすれば、意外と簡単に推しの状況を把握することができます。
あとは以下の記事を参考に企画書を作り、持ち込めばOKです。

もちろん編集者のマイブームの企画にも、掛け合わせで独自の視点を入れ込むのを忘れずに。

●まとめ


出版企画の最強ポイントは「独自の視点」と「マイブーム」です。
これを押さえた企画であれば、面白いと評価されます。

もし評価されなければ、単純に好みが合わないだけなので、次の編集者を探しましょう。

どんなに美人やイケメンであっても違う人が好みという人が絶対にいるように、あなたの企画が完璧でも、好みじゃない確率は存在します。
(先日、北川景子さんや橋本環奈さんを見ても、何も感じないと豪語する人に会いました。マジか!この人と思いました。。。)

大リーグで活躍する大谷翔平選手は言いました。
「僕の才能が何かと考えたとき、それは伸び幅なのかと思いました」と。

あなたの企画が好みじゃないなら、それはきっと伸びしろです。
ぜひ今回の話を参考にして、独自の伸びしろを楽しんでいきましょう!


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後田良輔(うしろだりょうすけ)|ビジネス書作家
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