【Uターンで戻ってきたので、大分を撮る】その1_かんたん
大分のウォーターフロント?
その昔から、ずっとポテンシャルを感じている「かんたん」地区。ほんとにもう、なんでここまで盛り上がらないかが分からないくらいに素敵な場所です。過去を振り返ると、色々な団体が色々と取り組んで今のように整備されて「かんたん港園」と呼ばれる綺麗な場所になったのだと思いますが…物足りない。
(2018年10月29日のかんたん港園)
昔の記憶
自分が高校時代などを思い出せる限りでは、大分では有名すぎるほど有名な「ブリックブロック」というライブハウスが昔からありました。それ以外は…「さんふらわあ」という大分-松山-神戸を繋ぐフェリーが出てるというくらいか。それくらいのイメージしかありません。大学時代に風の噂で、かんたん地区で色々な試みがありチャレンジショップやイベントが行われていると聞いた記憶がありますが…その時期に訪れて熱量を感じることができなかったことが残念です。
(2018年10月29日のさんふらわあ)
かんたんの歴史
この地区は、1884年に近代的港湾が完成し「菡萏港」と呼ばれる港ができたようです。そこに遊郭が立ち並び、最盛期には30軒近く、遊女200人ほどがいたほどの賑わいだったそうです。大分市の中心地からは少し離れていますが、船からのお客さんで盛り上がっていたのでしょうか。遊郭自体は数十年ほど続いたようなので、色街として長期間にわたり栄えていたのでしょう。今でも建物の名残が少し残っています。
(2019年8月29日のかんたん地区の妓楼跡)
現在のかんたん
色街としての名残を残しているものの、現在ではそんな雰囲気は全くなく綺麗で開けた芝生の空間があり、海を眼前に見ることができるのんびりと出来る場所になっています。おしゃれなカフェや結婚式場、新たなライブハウスなど様々なお店も出来ています。また、おそらく元は「菡萏港」だったと思われる場所はまだ残っており、漁船で埋め尽くされています。昔ながらのものと現在のものが入り混じっているのが、今の「かんたん」です。
(2019年8月29日のかんたん港と、2018年10月29日のかんたん港園)
もう少し出来るんじゃないか
関東から大分に戻って来る際、期待していたことの1つがパーソナルスペースの広さでした。関東ではちょっとしたスポットに行くと確実に多くの人がいて、その空間を狭い中でも楽しむといったことがよくある日常。それはそれで盛り上がりを感じられていい面もありますが、無駄なことで疲れることにも繋がっていました。
その点大分では、もちろん混雑する場所もたくさんありますが人口の絶対数が少ないこともあり、がらがらでスポットを楽しめることが多くなりました。望んでいた通りの生活。まさに今のかんたんもそのような雰囲気で、こんないい場所がこんなに広々と楽しめるのか!と感嘆するほどです。「かんたん」だけに。
しかし思ってしまうのです。もう少しこの場所は変われるんじゃないかと。もう少しいい空間になれるんじゃないかと。
(2019年8月29日のかんたん港園)
望んでいる「かんたん」の未来
よくよく考えてみると、良いお店は意外とたくさん。ジャンルも様々。お店自体にはそれぞれお客さんも多い。なんだ、じゃあそれでいいか。とはなぜか思えないんですよ。
各お店という「点」だけでなく、お店とお店の「線」、それに広場や港などの海辺を含めた「面」を考慮して滞留が起きればいいなとか。駐車場がかなり整備されて利用しやすいとはいえ、どうしても市街地から離れていて不便なので、「かんたん+α」になるような魅力を創出して行きたい!と思われる場所にできないかとか。色々考えたりして。まぁこんな素人が考えるようなことは偉い人が考えてるんでしょうけど。
もったいないといつも思う「かんたん」が、今以上に良い空間になるといいなと思いつつまた写真を撮りに行こうと思います。
(2018年10月29日のかんたん港園)
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